2021年3月11日

1000人の忠実なファンを集める

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「1000人の忠実なファンを集める」についてお伝えします。

それでは、早速。

 

 

「1000人のファン」という話を
聞いたことがあるでしょうか?

もうずいぶん前になりますが
私は、ある作家さんから、この話を聞きました。

あなたに1000人の、
あたなのファンがいるなら
あなたは一生食べていける。

そんな話です。

たとえば、1000人の、
その一人ひとりが
1年にあなたが売る1万円の商品を、
(それはセミナーかもしれないし、
あるいは何かのデータかもしれないし、
それこそ握手権かもしれませんが)
1つ買ってくれると
1000万円の売り上げが発生します。

話を単純化するので、
経費とか、消費税はヌキで言うと
あなたは1000人の自分のファンに
年に1つだけ1万円の商品を売り出すだけで
十分に食べていける・・・わけです。

あなたが何をやるのか、
どういう人物であるかを問わず、です。

1000人のファンがいれば・・・
あるいは商品の単価が高いものなら
100人でもファンがいれば・・・
十分に食べていける時代に
入っているんですね。

これは、これから、
サロン型のビジネスや
ファン創造型のビジネスが
コミュニティ型のビジネスが
当たり前になることを
指し示しています。

副業でもOK。

昼はまじめな市役所勤め。
夜はサロンオーナー。

そういう人が増えるということです。

 

デザイナー、
作家、
画家、
現代美術アーティスト、
イラストレーター、
音楽家、
ゲームデザイナー、
パントマイマー、
独立系研究者、
ゲームデザイナー、
アニメーターなどなど
多くのクリエイター系の人間が
ファンづくりをすることによって
食べていける時代に入ります。

というより、
もうすっかり入っているんですが。

 

すべての環境がクリエイトを
サポートするように変化しています。

クリエイターが
クリエイトするためのツールの価格は
ここ20年ほど、
劇的に下がり続けています。

たとえば動画の合成や編集。

以前はスタジオ単価1時間10万円で
これまた時間単価数万円の専任オペレーターを
つけなければ不可能でした。

わずか15秒のCMの仕上げに
数百万円かかるのが常識だったのです。

いまはサブスクリプション方式の
動画用アプリをいくつかPCに入れれば
ほぼ、ほとんどのことができます。

「君の名は」「天気の子」で名を馳せる
新海誠監督の劇場デビュー作「ほしのこえ」は
2002年公開にもかかわらず、
25分のフルデジタルアニメーションを
監督・脚本・演出・作画・美術・編集を
たった一人でこなして仕上げています。

つまり、19年前でさえ、
ある程度の機材をそろえれば
プロ仕様のアニメをつくることが
可能であったのですが
いまは、そのハードルが
極端に下がっているんですね。

これはクリエイティブの
あらゆる分野で発生しています。

すべてのクリエイティブツールが
劇的に手に入りやすく、
使いやすくなっています。

今後、何が起こるのかというと
1000人のファンを持つ、
「食べられるクリエイター」が
ひっそりと、そして無数に
誕生するだろうということです。

 

これは、ロングテールが
(覚えていますか?
ちょっと懐かしい言葉に
なってきましたが)
効いてくるのはAmazonなどの
巨大企業だけではなく、
少数の熱心なファンを持つクリエイターも、
そうだということなのです。

 

WIREDの創刊編集長で
アメリカのシリコンバレーのグル(導師)とも
言われるケヴィン・ケリーは
2008年の時点で、これを
「1000人の忠実なファン」と呼んでいます。

いま、芸人の西野亮廣さんがサロンで、
そして、オリエンタルラジオの中田敦彦さんが
1000人ではなく、数万人、数十万人という
スケールでファン化をビジネスに転換することに
成功しています。

クラウドファンディングも
この流れの一環です。

この流れ、もうすぐ
巨大な流れになりそうな予感がします。

というより、もうなっていますね。

考えてみてください、
1000人のファンをつくることを。

 

 

いかがですか。

ぜひ、貴社の、あなたの企業戦略やブランディング戦略に
お役立て下さい。

引き続き、今週のヒマラヤFMも
メッセージに引き続きお聴きください。

 

 

ビジョン、ミッションなどを
見直すときに絶対に聞くことが、、、、

あなたの会社は、事業は、
世の中にとって、今後、
どのような存在になるおつもりですか?

、、、、ということです。

明解に応えられる企業は
極少数です。

答えられない企業が
かなりの数います。

これは、誰でも知っている大企業でも
中小企業でもパーセンテージで行くと
けっこう高い率になるのではないか。

これは、よく考えると奇妙なことです。

なぜなら原理的に、すべての企業は
世の中の、何らかの問題を解決するために
生まれているからです。

他人が解決できない、処理できない問題を
スムーズに解決してくれるから
お金をいただくことができる。

でなきゃ、企業は不要です。

ということは、みんな
存在する意味を明確にわかっていたはずなのに
どこかで見失っている、ということです。

改めて、その意味をはっきりさせて、
そして時代の流れに沿って、
再定義すること。

これが、あらためて
求められる時代になっています。

そして、ブランドは
いつの時代も、自分自身を見つめて
つねに見直していかないと
輝きを継続することはできません。

今週のヒマラヤFMは以下から、どうぞ。

第181回ブランディングの作法-その9 2つのことを見直す勇気を持つ
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/132463898

 

 

次回の更新もお楽しみに!