2024年4月6日

天気予報と未来予測

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今回はブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が
「天気予報と未来予測」
というテーマでお話しします。

 
それでは早速どうぞ!
 
 


 
 

1960年代の天気予報。
 
ラジオゾンデを使ったり、
手作業で各地の気温や湿度、
気圧や風向を集計したいたころの話。

その頃は世の中で
「外れる」代表格が
天気予報でした。
 
「晴れ」の予報で「雨」って
いまならほぼ有り得ない予報が
しょっちゅうだった。

それはしょうがないことでした。

 
 
複雑な自然現象をパターン化して
そのパターンの無数の変化を
シミュレーションする。

それをごくごく少ない手探りの
今思えばわずかな観測情報のみで
当てようというのですから。
 
 

しかし、1960年にアメリカが
世界初の気象衛星タイロス1号を
打ち上げてから徐々に変わり始めます。

地球全体の気象パターンが
リアルタイムで分かるように
なってきたんですね。
 
 
そして、レーダー技術の進歩です。

2004年まで
富士山の頂上に測候所があったことを
覚えていますか。

あれは気象観測施設でした。

そして最大の変化を促した技術は
コンピュータの進化です。

大気の物理過程と化学的過程を
シミュレーションして、
天気のパターンを割り出すことが
精確にできるようになったのです。

このパターン化に
最近はAIと機械学習技術が
導入されています。

 
それで1日のうち、どれくらいの雨が
何時ごろから何時ごろまで降って
このあたりでやんで晴れてくる。

気温はこんな変化を示して
洗濯物の乾きはこのくらいで
花粉はこのくらい飛びます!

という風な精緻な予報が
できるようになったのですね。
 
 
すごいな~と感心してしまいます。

当らない日があるかな?というくらい
精確に予報する。

 
 
でも、天気予報って、
みんなあまり気づいていないけど
「未来予測」なんですよね。

数日以内はかなり精確に
季節ごともだいたい当たる。

こんな未来予測が
社会のいろいろなことにも
できるといいのですが。
 
 
人間は予測された未来を聞いて
天邪鬼にそれと違うことを始めてしまったり。

考えもしない技術の登場や
社会に影響を及ぼす事故、災害。

パンデミックや経済の変動。

為政者の思考の暴走や権力闘争。

とにかく気象とは
くらべものにならないくらい
膨大な変数があります。

だから、人口動態以外の予測は
なかなかに難しい。

 
 
ただ、個人的には人間の心理と
テクノロジーの可能性と
経済変動の波、地球の自然現象の
掛け合わせパターンを
AIに読み込ませることができたら・・・

1990年代の天気予報程度には
つまり降雨確率がパーセンテージで
発表されるようになった時代程度には
予測することができるように
なるのではないかな、と思いますが。

どうなんでしょう。

 
人間て厄介な生き物だから
この予測もまた裏切るんですかね(笑)
 
 


 
 

いかがでしたか。

最近のほぼ当たるようになった天気予報。
とても役に立っているけれど、
1週間後の雨予報も、
「変わってほしい」と思いつつも
ほぼその通りになったりする。

人口動態以外も
予測できる未来が来たとしたら…
いいここともあれば
そうでないこともあるのだろうと思ったり。

数日前からずっと変わらなかった
この週末の曇天の空模様を眺めながら
ぼんやりと答えのないことに思いを馳せてしまいました。

 
ではまた次回のブログ更新もお楽しみに!