2020年7月6日

なぜ情報の透明性が超大事なのか

シェア ツイート  B! はてブ Google+ Pocket

こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつも、お読みいただき、ありがとうございます。

ブランド戦略コンサルタントの江上が、
今日のコラムでは、「情報の透明性」を中心に
いろいろお伝えしています。それでは、早速。

 

 

「情報の透明性」がなぜ大事なのか。
「情報が透明」とは、どういうことなのか。

「情報が透明」とは、
その場を行きかう情報が
「みんなから見えている」状態
ということです。

 

もしくは、どんな情報にも
アクセスできることが保証されている、
ということです。

 

この状態を「情報の透明性」がある
と言います。

 

これは誰もが発信できるよ、
誰もが他の人が発信した情報に
アクセスできるよ(受信できるよ)
ということでもあります。

つまり、双方向ということ。

さらには、情報にヒエラルキーがない。

アクセスする権限に
差別がない状態ということです。

開かれた状態です。

 

この逆を考えると
「情報の透明性」のメリットが
見えていきます。

 

情報が不透明になり、
ブラックボックス化すると
どうなるかというと、

分かりやすいのが北朝鮮という国。

為政者のみが網羅的に、圧倒的に、
情報を握っている状態です。

たぶん、
国家のトップクラスの人たちも
すべては知らないのではないか、
と思います。

 

これで、人間が
どんな心理状態になるというと
「疑心暗鬼」です。

みんながみんなを疑い出す。

聞いたことはありませんが、
北朝鮮の幹部の方たちは
誰も、自分のまわりの人を信じてない
のではないでしょうか。

「分断して統治せよ」

それでなければ、
国を代々子どもが継ぐことなど、
江戸時代の商家じゃあるまいし、
やるはずないのです。

 

これからわかることは、

人間の心理を前提にしますと、情報とは、
私たちが日常的に考えているよりも、
はるかに巨大な力なのです。

 

ジョージ・オーウェルの小説「1984」でも
ビッグブラザーだけが「知っている」ですもんね。

 

こうゆう「情報の非対称性」(どちらかに片寄っていること)とは、
ダムの水位の落差が
巨大なエネルギーを生み出すように
ダークな暗黒エネルギーを生み出すんですね。

 

情報は、とてつもなく「武器」になるのです。

 

ただし、面白いことに、「非対称性」が過ぎると
その場からイノベーションが起こる確率は
激減します。

 

見事なくらい。

 

なぜなら
「情報の透明性」がない場所では
「情報の総量」が減っていくからです。

 

発信も受信も片寄り、そう簡単に情報に
アクセスできないところでは
面倒くさいし、発信をしなくなる。

 

そうすると場の情報量が圧倒的に減る。

 

情報量が減るということは
問題解決したり、
イノベーションを起こす
アイデアやヒントの流通量が
明確に減ることを意味します。

 

ということは、
イノベーションが生まれない
活気のない場所にそこはなっていく、
ということなのです。

 

北朝鮮もそう。

イノベーション、一切生まれない。

社会制度も革新されないし。

経済はもちろん活性化しない。

情報が、ひとりの最高指導者に
集中しているから。

だから、
逆にイノベーションが起きてない、
ということは、そこが「情報の場」として
閉じているんではないか。

と疑った方がよいということです。

 

簡単に言うと、
いろいろな情報がどんどこ流れてくる場に
なっているか?

いろいろな多様な情報を発信しているか?

双方向で流通しているか?

自分や、
自分の会社や
この日本も。

どうだろうかと、
一度、振り返るといいのです。

 

いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!