2023年7月8日

この不寛容さをどうしたらいいのだろう

シェア ツイート  B! はてブ Google+ Pocket

こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
 
今回は、ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
最近世間の流れについて少し感じることを語ります。
テーマは、社会の不寛容さについて。

 
それでは、早速どうぞ!
 
 


 
 
インターネットの普及と寛容さが無くなることは
表裏一体に感じています。
 
これは、なぜなんだろう?

世界各国でこの現象は生じていますよね。

 
 
たとえば、
いまある人気女優の方とフレンチのシェフの不倫が
雑誌やワイドショーの題材になっています。
 
個人的には正直どうでもいいと
思ってしまう話題なのですが
いろいろな反応がネット上にのぼります。
 
見てはいないので何とも言えないのですが
たぶん罵詈雑言のたぐいも
まき散らされているはずです。

こうした傾向をキャンセルカルチャーと言います。

断罪し、排除する文化です。

 
 

ネット以前では、
個人の思いや近しい人との会話で出ていた話や言葉が、
そのままの強さで公共の場に登場する。

いわば無数の尖ったままの言葉が雪崩を打って
目に見えるモノとして
世間という水面に浮かび上がっている状態。

 
30年前であれば、その水面に浮かんでいるのは
ちらほらとした水草だけだったのが
いつの間にか水面を覆い尽くしている。

無数の言葉が価値観をともなって
水が見えなくなるくらいぎっしりと。

 
なんだか上野の不忍の池を
思い出してしまいました(笑)

この池は、あまり健康な状態ではありません。

 
 

デジタルの先へ行きたいと考えた人は
この水面が見えない場所へと移動するはずです。

数百万年進化しない心と体と
バランスを取れるデジタルやAIの在り方。

そんなものが在るのか????
と思いながら。

 
 
でも、人間は、どっかで見つけるだろう、
と思っています。

そういう意味では私は超楽観主義者です。

 
 

 
いかがでしたか。

不寛容の池の怖いところは、
知らず知らずのうちに、この池にどっぷり浸かってしまっていることです。
視界不良になりがちなこの池は、
一度ハマったら出てくることは困難だったりします。

まずは、
多くの国民は、この池があることを自覚すること。
不寛容さからの脱出はそこからだと思います。

 
ではまた次回の更新もお楽しみに!