2022年11月11日

無規範を活用するには?

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上鳴風が、
「無規範を活用するには?」と題して、
日本の性質について触れます。

それでは、早速。

 

 

日本という国は・・・

すべては変化する。
なにも変わらない。

さあ、どちらだと思いますか。

いつも思うのは
どちらも日本の性質だ、ということです。

 

たとえば、すべては変化する、
という視点で日本を見れば、
この150年の変化は世界史的にも
特筆ものでしょう。

ことばも、文化も、生活スタイルも、
嗜好も、社会の成り立ちも・・。

ちょんまげのサムライの国から近代国家へ。

近代国家から帝国主義の軍事国家へ。

軍事国家から平和主義の経済大国へ。

あらゆる分野で巨大な変化が
起きたように感じます。

それは日本だけに限らないかもしれませんが。

 

しかし、日本人の根底は
何一つ、一切合切が変わっていない、
とも思います。

山本七平さんや小室直樹さんが
予見したように。

空気を読み、論理ではなく
雰囲気や趨勢で物事を決め、
流されていく「無規範」な体質は
この数百年1ミリも変わっていません。

 

「無規範」はポジティブに見れば
「融通無碍」「柔軟」だと捉えることができます。

明治維新と戦後復興の、切り替わりの凄さは
「無規範」がポジティブに働いた例です。

 

逆にネガティブに働いているのが
大東亜戦争、第二次世界大戦。

そして、この数十年の停滞です。

「規範」ルールや原則に沿って
考える、実行する、振り返ることが
苦手だからこその大失敗です。

 

この無規範状態をどう脱するのか。

これをどう反転するのか。

私個人は、これは脱することもできないし、
反転できない、と見ています。

だから駄目なのではありません。

 

直感的に思うのはこの無規範状態は、
日本語という言語、
天皇制という統治のスタイル、
神道という思考の在り方に
強く結びついていると思うからです。

この無規範の性質を利用できないのかな。

変わらないのなら、活用する。

そう考える日々です。

 

次週の金曜日に続きます。

 

 

いかがですか。

ぜひ、貴社の、あなたのブランド戦略に
お役立て下さい。

引き続き、今週の「江上鳴風のビジネス戦略塾」も
メッセージに引き続きお聴きください。

 

 

コンセプト、ビジョン、戦略。

これらを作るときに共通して
手掛けなければならないことがあります。

必ず、絶対に避けて通れないものです。

 

それが自分たちの歴史を丹念に
ふり返る、掘り起こす、ということです。

 

規模を問わず、
どのような会社にも
歴史があります。

数年のものもあれば、
数百年に及ぶものもあるでしょう。

個人経営に近い規模なら
その個人の生きてきた軌跡に
色濃く影響された歴史があるでしょう。

巨大な会社でも、
やはり創業からの歴史には
先人の苦闘も含め、
いろいろな紆余曲折があります。

そして、皆がわかっているようで
分かっていないのが自社の歴史です。

 

NHKの番組に「ファミリーヒストリー」
という有名人の家族の歴史を
ひも解く番組があります。

これを見ると、
出演された方は例外なく、
自分の家族の掘り起こされた歴史に
思いを新たにします。

そして、何らかの気づきや思いを
持ち帰ります。

自分のアイデンティティと
歩んできた道のりに
心を動かされている様子が
毎回垣間見えるのです。

 

自社の歴史には
なぜ、その会社が世の中に存在するのか?
という問いに対する答えが
必ず大切な遺跡のように埋まっています。

その未来に伝えるべき大切な遺跡を
皆で堀り起こす作業が歴史を振り返る作業です。

 

戦略づくり、ビジョンづくり。
そして、もちろんコンセプトづくりの第一歩は
歴史年表、歴史の掘り起こしです。

断言します。

 

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   ~ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ~
第268回 コンセプトづくりの第一歩は歴史の振り返り
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*江上鳴風(えがみなりかぜ)とは、
江上隆夫の筆名、雅号のひとつです。

 

 

次回の更新もお楽しみに!