2021年1月23日

なかなか来ないエレベーター問題!

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「なかなか来ないエレベーター問題!」から、
「問題を再定義する」についてお伝えします。

それでは、早速。

 

 

なかなか来ない
エレベーターの問題
ってご存知ですか?

私がよく行く駅ビルが
このパターンです。

ほんとにイライラします。

なんかプログラムが悪いのか
待ち時間が他のエレベーターより長い!
と感じてしまうのです。

あなたが、
このビルオーナーだとして
いくつものテナントから
苦情を言われているとしたら
どんな風に解決しますか?

エレベーター会社に連絡して
プログラムを書き替える。

AIを組み込んで動きの
最適値をシステムに覚えてもらう。

エレベーターを
高速で動かすようにする。

エレベーターを増やす。

構造的に変えるのは
物凄くお金がかかりそうだし、
プログラムも多少の変化しか
もたらさないかもしれません。

これらの解決方法は
「ソリューションスペース」の
解決策といいます。

つまり、問題を真正面からの
(ここではスピードですね)
認識に基づいて、それを取り上げた
解決方法ということです。

 

しかし、
このビルオーナーが示した解決策は
まったく違うものでした。

 

それは・・・

 

「エレベーターの横に鏡を取り付ける」

・・・です。

 

これで苦情は大幅に減ったのです。

待ち時間が退屈でなくなったからです。

 

このエピソードが教えるのは
問題の理解の仕方を変えないさい、
ということです。

これが「問題を再定義する」
リフレーミングの技法です。

 

この場合の問題の定義は
「エレベーターの速度を上げる」から
「待ち時間を短く感じさせる」に
変わったわけです。

ポイントは
何が本当の苦情の原因なのか、です。

問題を再定義したら
問題は「待ち時間のイライラ」を
解決するという視点が
発見されたわけです。

 

これ、実は
クリエイティブな人が
必ず使う手法でもあります。

ご存知だったかもしれませんが
ぜひぜひ覚えておいてほしい
「問題解決のアプローチ」です。

 

※トーマス・ウェデル
「そもそも解決すべきは本当にその問題なのか」
DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文より

 

 

今回のヒマラヤFMのテーマは
「すべてをテーブルに上げる」

あらゆるものを集めてみるって
思考にすごく効果的です。

方法としては小学生でもできる
物凄く単純なことなのに、集めるだけで、
私たちを自然にメタ思考に導いてくれます。

近藤まりえさんの
世界的なベストセラー
「人生がときめく片付けの魔法」も、
やっていることは同じ。

たとえば洋服なら洋服、
本なら本と、そのジャンルのものを
全部残らず一か所に集める、
ということをやります。

一か所に集めると
思考の魔法、整理の魔法が、
動き出すんですよね。

でも、これを正確に行うためには
ひとつのテーブルに全部を集める
必要があるのです。

すごく簡単です。

なのに思考への効果はバツグンです!

こちらのヒマラヤFM、
ぜひ、お聞きください!

 

▼ヒマラヤFM 第174回ブランディングの作法「すべてをテーブルに上げる」
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/128307205

 

いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!