2024年2月17日

素晴らしいブランドの共通項とは

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今回はブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が
「素晴らしいブランドの共通項とは」
というテーマでお話ししたいと思います。
 
それでは早速どうぞ!
 
 


 
 

いま、4作目の著作となる
ブランディングをテーマにした本の
執筆のため、国内外のブランドを
取材しています。
 
私が取材済み、あるいは
取材を予定しているブランドは
(取材が断られる場合もあります)
商品やサービスの価格が100円単位のものから
10万円単位のものまでいろいろです。
 
イタリア
パラグアイ
アメリカ
日本
 
国もさまざまです。
 
高級ファッションから
コンビニの商品まで種類もさまざま。
 
 
しかし、取材を進めると、
まったく違った業種・分野の
ブランドであっても
共通項が浮かび上がってきます。

その中のひとつをきょうは紹介します。
 
 
それは「誇り」です。
 
それらのブランドで働く人から
感じるのは強い、強い「誇り」なんですね。

 

彼らは100円の商品であろうが
10万円の商品であろうが、
自らが提供するものに対する「誇り」を
背後に隠し持っています。

それを客に押し付けるでもなく、
その誇りで驕慢になるでもなく、
静かな湖のように誇りを湛えていることが
話していると伝わってきます。

ひょっとしたら、そんな気持ちは
彼ら自身、意識したことなど
ないかもしれません。
 
 

以前、日本のあるインディペンデントの
ウィスキーメーカーを訪れて見学し、
製造工程の説明を聞いた経験があります。
 
世界的に有名になっているメーカーですが
社員はたった9名とパートのおばさん数名(当時)。

そのとき強く強く感じたのが
そこで働く人の仕事への愛情と
とてつもない誇りでした。

私たちは一寸の迷いもなく
世界に誇れる素晴らしいウィスキーを
造っているのだ!という自負。

20代、30代だと思われる若い男女全員から
その「気」を感じて圧倒された記憶があります。
 
 

自らが製品やサービスに対して
寸分も迷いのないことを実行する。

素晴らしいブランドは、
そうやって生まれてくるのですね。

そして不思議なことに
お客には何も言わなくても
それは伝わっていくのです。
 
 


 
 

いかがでしたか。

ブランドの要件として、
作り手の誇り。
これは本当にそうかもしれません。

ユーザーがそのブランドに価値を感じるということは、
ブランドが作られる上流では
「誇り」という熱源が必要なのかも。

ではまた次回のブログ更新もお楽しみに!