2023年10月21日
少子化と家族観の関係
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
今回は、ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「少子化と家族観の関係」
というテーマでお話しします。
それでは、早速どうぞ!
★
X(旧ツイッター)に
こういう主旨の投稿があった。
男が外で稼ぎ、女が子を育て
ふたりで家庭を守るような
旧来の家族観を壊すようなことをすれば
それは少子化になる・・・
わたしもどちらかというと
昭和のオジサンで
基本的には昔の家族観が好きだ。
わが家がそうだったから。
でも、この家族観と
「少子化になる」ことの間には、
ほぼ、というか全然関係がないのです。
ファクトフルネス!
事実を冷静に見た方がよい。
結婚した男女がもうける子供の数、
あるいはもうけたいと思う子供の数は
基本的に2人に近いのです。
完結出生児数という数があります。
結婚持続期間15~19年夫婦の
平均出生子ども数のことです。
これ、日本は1.90です。
また平均理想の子ども数は2.25。
平均予定子ども数2.01であり、
現在の合計特殊出生率
1.27(2022年推定値)を
大幅に上回っているんですね。
人口を維持する合計特殊出生率は
2.06~2.07。
それにほぼ近いのです。
理想の子ども数を持たない理由は
「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」が
52.5%で1位。
2人の子を望みながら
実際は諦めていることが推測されるのです。
少子化の原因は子育て世代が感じる
「経済的不安定さ」
「将来展望の無さ」
「子育て世代への保障・支援の手薄さ」
そこから来る「未婚率の上昇」にあります。
まあ、簡単に言うと
「本気で少子化対策やっていない」
ということに尽きるのです。
もっと端的に言うなら・・・
「若者が希望を持てない」
「若者を支援する施策がない」
だから少子化対策をするなら
防衛費倍増のように
「子育て世代への保障・支援」を
徹底してやること。
明石市と流山市のように。
シンプルなんですけどね。
やりませんね、
日本の政治家のみなさん。
★
いかがでしたか。
一見複雑に見える社会課題も、
数字だけを追っていくと、
解決の糸口が見えてきたりします。
難題だなぁと思ったら、
まずはファクトフルネスで考えてみる、と。
いずれにしても、
子を持つ家庭やこれから子を持つ若者が
希望を持てる社会になってほしいと願います。
ではまた次回の更新もお楽しみに!