2021年5月24日

アイデアの良しあしを見極める簡単な方法「Claim」

シェア ツイート  B! はてブ Google+ Pocket

こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「アイデアの良しあしを見極める簡単な方法」をお伝えします。

それでは、早速。

 

 

最近、読んだ本から。

「妄想する頭 思考する手」
東大の先生、暦本純一さんの本。

暦本先生は、
落合陽一さんの東大博士課程での
指導教授ですね。

あるいは、
スマホのマルチタッチを発明した
凄い人と言えばいいか。

そう、あのiphoneの
指で操作するフリックとか、
ピンチイン・ピンチアウトは
歴本先生が発明したんです。

 

この本で私が刺激を受けたのが
「Claim」というやつ。

クレームです。

そう「お客様相談センターに
クレームを言う」のクレームです。

 

「Claim」には「要求する」とか、
「主張する」という意味がありますが、
研究者が自分の研究での主張を
「クレーム」というのだそうです。

研究者が使う場合、
このクレームは短く
言い切れなければならない。

「DNAは二重螺旋構造をしている」
「ブラックホールは蒸発する」
という風に。

つまり、研究のアイデアは
短く言い切れなければ
力のあるアイデアとは言えないということ。

これはアイデアやコンセプトなどを
チェックするのにとても良い方法だな、
と思うのです。

 

黒沢映画で言えば・・・
七人の侍「百姓が侍を七人雇い、
襲ってくる山賊と戦い勝利する」
生きる「あと65日で死ぬ男」

最近見た韓流ドラマで言えば(笑)
マイ・ディア・ミスター「人殺しの少女が、
中年男の盗聴を通じて、人生を取り戻す」
秘密の森「手術で感情を失った検事が、
権力の中枢を追い詰める」

家電で言えば
「吸引力の落ちない唯一の掃除機」
「羽のない安全な扇風機」

iPodなら
「ポケットに1000曲を」

Amazonは
「everything store」

良いアイデアは、
確実に良いクレームが書ける。

 

いま、あなたに
アイデアがあるなら、
ぜひ1行の短いクレームに
してみてください。

サッと短く出来て
魅力的に感じれば、
それは良いアイデアです。

 

 

いかがですか。

ぜひ、貴社の、あなたのブランディング戦略に
お役立て下さい。

引き続き、第191回のヒマラヤFMも
メッセージに引き続きお聴きください。

 

 

最近、アート思考が注目を浴びています。

たぶん、日本人の
50代以上の男性で、
高校や大学や専門学校を卒業して
何となく入ってしまった企業や組織で
ずっと務めている。

そして、そういう場所に
しっかりなじんでいる。

そういうタイプの人間が
最も苦手な発想法ではないか
と思います。

Aという値を入れると
Bという定型のパターンが
自動的に出力される。

B´の答えがせいぜいで
Cには絶対行きつかない。

Dさえも目に入らない。

人間はどうしたって環境に適応する。

いまいる環境に最適化していくと
その環境下のみで最高のパフォーマンスを
発揮する偏った状態になります。

悲劇は、最高のパフォーマンスを
発揮しているので本人自身が
汎用性がないことに気づかないこと。

その環境下でしか生きていけない
「人間のガラパゴス化」が完成する。

そして、思考も行動も
パターン化していること、
ある特定環境に過剰適応していることに
本人は気づかない。

こうして環境変化に対して
最高にぜい弱な人間とシステムが
出来上がります。

なぜ、アート思考が注目を浴びるのか、
というと、こうしたガラパゴス化した環境は
新しいものを何も生み出せないから。

私たちが欲しいのは、Bではなく
Xやβかもしれないし
イやロかもしれないし、5かもしれない。

とにかく、答えが
そこにないことだけは分かる。

その時に、
まったく新しい問いを立てることができ、
その問いに飛躍した答えを見出せるのは
ロジカル思考でもなく、デザイン思考でもなく、
アート思考ではないか。

第191回のヒマラヤFMは、
3つの思考法をちょっとだけ比べながら、
アート思考に迫ります。

 

ヒマラヤFM 第191回 アート思考を身につける
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/137778443

 

次回の更新もお楽しみに!