2021年11月8日
システム思考を使っていくときのポイントとは?
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「システム思考を使っていくときのポイント」についてお伝えします。
それでは、早速。
★
システム思考という
思考方法があります。
システムとは
「ある要素の集合体が
意図せずとも全体で何らかの
働きをしているもの」を言います。
だから、たとえば家族も
システムです!
もちろん、会社だってそうですし、
地域や国もそうです。
物理的な機械やPCのソフトも
もちろんシステムです。
たとえば、渋滞や温暖化などの現象も
システムとして見ることができます。
これらのシステムに共通するのは・・・
- 何かを達成できるように一貫した秩序がある
- 一連の要素の集合体である
- 要素がたがいにつながりあっている
・・・ことです。
で、システムがなんかおかしいぞ!
ちょっと改善しなければならないときに
絶対に見なければならないポイントがあります。
それは「どんな要素」があるのか、
ということと、その「つながり」です。
この2つを見て、全体の構造を把握しないと、
解決策が新たな問題を生みだすことになります。
たとえば渋滞を解消したいと思って
道路をつくったら、さらに便利になって
車が増え、渋滞は一向に解消しない、
ということが現実に起こるのです。
問題の真の原因と解決策は
意外なところにあるものです。
ここでは一例だけ挙げておきます。
ニューヨーク市の犯罪対策です。
ある犯罪が多い地域の対策として採用されたのが
「割れた窓ガラスを修復する」でした。
なぜ、これが犯罪対策なのだ?
と思いますよね。
でも犯罪を起こしてしまう人の
心理からすると・・・
「割れた窓ガラス」
→「犯罪がやれそうな家」
→「犯罪」
「割れた窓ガラスが多い地域」
→「犯罪しても捕まらなそうな地域」
→「犯罪」
・・・という心理を引き起こしてしまいます。
丹念なリサーチでこの心理を掴んだ当局は
その地域の窓ガラスを修復していきます。
すると、
「見た目が変わった」
→「地域の人の安心感が増加した」
→「安心感が増加したので戸外で過ごす人が増えた」
→「大人の監視の目が増えた」
→「犯罪を起こしにくくなった」
→「犯罪が減った」
新しい心理のループができたのです。
「問題の真の原因と解決策は意外なところにある」
ちょっと覚えておいてほしいフレーズです。
★
いかがですか。
ぜひ、貴社の、あなたのブランディング戦略に
お役立て下さい。
引き続き、第215回 の「江上鳴風のビジネス戦略塾」も
メッセージに引き続きお聴きください。
★
デザイン思考、もう知ってるよ、
使っているよ、という方も多いと思います。
ところで、デザイン思考に
アメリカ型と、ヨーロッパ型があるのを
ご存じでしたか?
デザイン思考は、
1960年代にいろいろな理論が形つくられて
1980年代に発展してきました。
大きな意味では
アメリカ型も、ヨーロッパ型も
違いはないのですが、
使われ方や、活用のされ方は
それぞれにちょっとずつ特長があります。
今回は、そんな特長を紐解きながら、
どちらのデザイン思考にも共通する
もっとも大切な一歩目を解説します。
以下のお好きなURLをクリックすれば
PCでもスマホでも、このまま、
すぐにお聞きいただけます。
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~ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ~
第215回 デザイン思考をモノにしよう その1.共感
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「Egamingのあなたもブランドになれる!パーソナル・ブラ
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次回の更新もお楽しみに!