2021年10月18日

泥縄式学びのすすめ

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「泥縄式学びのすすめ」ということで、
大学時代の思い出話から、江上が20年近く実践している
学びの方法についてお伝えします。

それでは、早速。

 

 

お恥ずかしい話ですが、
私は、大学時代は、ほんとうに、まったく、
これっぽっちも勉強しませんでした。

授業も出たのはなんとか1年生まで(笑)

それ以降は第二外国語で落としてしまった
ドイツ語を4年生まで取っていたという情けなさ。

まあ、ダメ大学生を絵に描いたような
4年間を過ごしていました。

 

ただ、救いは、一生懸命に
ロック、ジャズの音楽(バンド)をやっていたのと
まあ、本は硬軟いろいろなものを読んでいたことくらい。

 

成績は、いわゆる可山優三(かやまゆうぞう)で、
可が山のようにあって、優はせいぜい三つ。
というダメ大学生の典型的な成績だったわけです。

まあ、いまどきこんな言い方しないと思いますが。

 

私が本当の意味で勉強を始めたのは、
会社員を辞める直前から。

 

必要に迫られてマーケティングや経営のことや
クリエイティブの方法論、人間関係、心理学、語学etc
手あたり次第に学び始めました。

 

何が学生時代と違うのかというと・・・

「必要に迫られて」
「未来を想像しながら」

・・・という2点です。

 

学生時代は、
金融論や貨幣論(経済学部でした)が
自分の何の役に立つのか、
さっぱりわかりませんでした。

いまは、そうしたものが
自分の生業に直結しているし、
世の中を俯瞰するのに役立つことが
よく分かります。

 

必要だと感じたものを
「必要に迫られて」学んでいます。

学生時代と何が違うのかというと、
身に染みる度合が違います。

 

そして、独立し、会社を経営していると
いかに経営にとって「先を読むか」が
死活的に重要であることが分かります。

だから「学び」ます。

 

ここでも必要に迫られて、
そして、どう生きるかも含めて
「学ぶ」ことがもっとも効果的で、かつ
未来への「投資効果」がもっとも高いから学びます。

典型的な「泥縄式」ですよね。

 

しかし、学びの実を取るなら、
この「泥縄式」こそが、もっとも効果的な
学び方ではないか、と私は考えています。

 

「泥縄式」も10年を超え、20年に近づいています。

書籍は1000冊以上処分しているのですが
それでも4000冊以上あるのではないかと思います。

 

3つ学んで2つ忘れる
遅々として進まない学びもありますが
しつこいのが取り柄で学んでいます。

 

この学びの、私にとっての最大の発見は
人間の成長は、どんなに歳をとっても
続くのだということです。

 

微差の積み重ねは大差となるし、
学んだdotsはいつかconnectします。

もしよろしければ「泥縄式」を、ぜひ!

 

 

いかがですか。

ぜひ、貴社の、あなたのブランディング戦略に
お役立て下さい。

引き続き、第212回のヒマラヤFMも
メッセージに引き続きお聴きください。

 

 

私たちは、思い込み、バイアスで
出来ています。

私も、ついやってしまいますが
「印象で物事を語ってしまう」のです。

たとえば、凶悪事件は増えている
近年は物騒だと思う人は
多いのではないかと思います、

しかし、実際の数字は
殺人、窃盗などの件数は2002年を
ピークに下がり続けています。

https://www.kyoto-su.ac.jp/faculty/ju/2019_03ju_kyoin_txt.html

日本は、どんどん安全な国に
なっているのですね。

逆に、コロナ前のインバウンド景気を見て
日本は人気だなと思ったかもしれませんが
あの人気には別の側面もあります。

それは日本が「安い!」ということです。
安くて安全な国!買い物天国なんですね。

世界各国で売られているマクドナルドの
「ビッグマック」の価格を経済指標とする
ビッグマック指数というものがあります。

売る場所は違っても、
ビッグマックは基本的に世界同一内容なので。
その価格を比較するとその国の購買力が分かるという
考え方で作られている指数です。

正式な経済指標ではありませんが
自国の現在の経済レベルがおおよそ分かります。

2018年のビッグマック指数ですが
日本はこれで行くと30位、
タイやアルゼンチンより低いのですね。

https://www.esquire.com/jp/culture/interview/a26939232/david-atkinson-mcdonald-japan-labor-reform/

まあ、香港や台湾の低さを考慮すると
少し指標としての信用度は落ちますが。

あるいはOECDの最低賃金ランキング。

お隣の韓国と比べても、
最低賃金、最低時給、平均年収すべてで
下回っているのが分かります。

https://www.digima-japan.com/knowhow/world/8314.php

経済的な力は着実に落ちている、
先進国のTOP集団からずるずると遅れ始めている、
ということが良くわかります。

数字は、統計操作がされなければ
嘘をつきません。

今週のヒマラヤFMは
「数字で見る、数字で考える」がテーマです。

思い込みを排して、現実を正確に把握する、
そこから戦略をつくる、というお話をしています。

第212回のヒマラヤFMはこちらから
「数字で見る、数字で考える」
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/146810862

 

 

次回の更新もお楽しみに!