2021年3月15日
ブランドになる3つのメリット
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「ブランドになる3つのメリット」についてお伝えします。
それでは、早速。
★
今日はブランディングのことを
取りあげようと思います。
すべてのモノ、コト、人は
ブランドになれます。
さて。これだけブランディングという
とても面倒なことをお金を掛けて行うことに
どんなメリットがあるのでしょうか?
今日はブランドになったときに
得られるメリットのことをお話します。
ブランドは突き詰めれば記憶です。
つまり、企業や商品やあなたが
良い記憶として、人の中にあるとき、
ブランドではないものと
明らかに違うメリットが生まれます。
第一のメリットは
「お客様から探してもらえる」ということです。
ブランドとは、ある種の希少性です。
(ここは覚えておいてください!)
ある分野で
「他には替りがいない!」
と思われていると、
何か必要なことがあれば、
お客様はそこに行こうとします。
つまり、お客様を探しに行く
必要はなくなります。
こうなると集客は圧倒的に楽です。
通常は苦労する集客が、
ブランドになるほど、
どんどん加速度的に
楽になっていくということです。
ブランドの側から言うと
「良いものを探す手間、探すための時間とか
費用とかを省いてあげている」というメリットを
お客様に与えているとも言えます。
その結果として、
第二のメリットが生まれます。
それは広告やPRなどの
「コミュニケーションが効率的になり、
コストが下がる」ということです。
ブランドのことを知っているお客様が多いので、
最初から説明する必要も少なくなります。
口コミも当然発生します。
私が思うのに、
いまもっとも効果的で信頼性の高い広告は
口コミです。
ものすごく極端な意見や声もあるし、
自然発生的なものなので
コントロールはできません。
でも、その製品やサービスを
購入したお客様の「第三者としての評価」、
特に信頼できる友人の評価というのは、
自分自身を考えても、
そのブランドを判断するときの、
いちばんの拠り所になりますし、
購入の最大の後押しになります。
この客観評価が高いものが
ブランドとして確立していきます。
ということは、
何かを掛け合わせて
あなたの「ブランドの希少性」を生み出し、
「探しやすくしてあげる(特にインターネットで)」こと。
さらに「良い口コミが発生しやすい状況」をつくることが、
ブランディングには欠かせないといことが分かります。
第三目のメリットは
「価格が高くても買ってもらえる」
ということです。
これで、良く例に出すのですが
エルメスのバッグです。
でも、良い皮を使って造った原価は
たぶん10分の1とか5分の1です。
以前、エルメス出身の職人さんが、
エルメスに許可をもらって
エルメスと同じ原材料で、
同じ製法でつくったバッグのカタログを
見たことがありました。
そっくりなんです。当たり前です。
ただ、あの特長的なロゴだけがない。
それ以外は一緒です。
でも、値段はずいぶん安かった記憶があります。
3分の1とか4分の1の値段だったと思います。
これは、エルメスのロゴに
高いお金を払っているということでもあります。
ここで逆説的なことが成立します。
価格が高い方が売れる。
そして、お客様の満足度が高い。
(特にファッション、宝飾などは!)
ブランド側は、
この満足度の値を最適にするために
価格を設定&調整します。
ラグジュアリーブランドは
その戦略が非常に巧みです。
今日学んだことです。
ブランドになるメリットは、主に3つ。
1)お客様から探してもらえる。
2)コミュニケーションが効率的になりコストが下がる。
3)価格が高くてもお客様の満足度が高くなる。
ビジネスにとっては、
どれもとても大きいですよね!
★
いかがですか。
ぜひ、貴社の、あなたの企業戦略やブランディング戦略に
お役立て下さい。
引き続き、今週のヒマラヤFMも
メッセージに引き続きお聴きください。
★
ビジョン、ミッションなどを
見直すときに絶対に聞くことが、、、、
あなたの会社は、事業は、
世の中にとって、今後、
どのような存在になるおつもりですか?
、、、、ということです。
明解に応えられる企業は
極少数です。
答えられない企業が
かなりの数います。
これは、誰でも知っている大企業でも
中小企業でもパーセンテージで行くと
けっこう高い率になるのではないか。
これは、よく考えると奇妙なことです。
なぜなら原理的に、すべての企業は
世の中の、何らかの問題を解決するために
生まれているからです。
他人が解決できない、処理できない問題を
スムーズに解決してくれるから
お金をいただくことができる。
でなきゃ、企業は不要です。
ということは、みんな
存在する意味を明確にわかっていたはずなのに
どこかで見失っている、ということです。
改めて、その意味をはっきりさせて、
そして時代の流れに沿って、
再定義すること。
これが、あらためて
求められる時代になっています。
そして、ブランドは
いつの時代も、自分自身を見つめて
つねに見直していかないと
輝きを継続することはできません。
今週のヒマラヤFMは以下から、どうぞ。
第181回ブランディングの作法-その9 2つのことを見直す勇気を持つ
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/132463898
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次回の更新もお楽しみに!