2021年2月9日
AI時代の人材戦略について
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「AI時代の人材戦略について」についてお伝えします。
それでは、早速。
★
シリコンバレーで
今後必要なのは「STEAM人材」
と言われています。
STEAMとは、
Science(科学)、
Technology(テクノロジー)、
Engineering(工学)、
Art(アート)、
Mathematics(数学)
のこと。
この頭文字をとって
STEAMなのです。
むつかしく言っていますが
これ、今流の「バランスの取れた人材」
ということです。
何のバランスか?
それは、
テクノロジー(理系)と
アート(文系)のバランスです。
Science(科学)、Technology(テクノロジー)、
Engineering(工学)、Mathematics(数学)
これはひとくくりに
ぜんぶ「テクノロジー」でとりあえずくくる。
あとはすべて「アート領域」。
SETM vs ART
こういう構図なんですね~。
なぜ、こんなにアートが重要なの?
って結構このブログでも伝えていますが。
(読んでます?:笑)
いまの時代、
問題解決が複雑さをすご~く
増しているということと関係があります。
複雑だから
とにかく簡単に答えが出ない。
でも答えを
なんとか出さなければならない。
ロジックを超えたところでの判断が
どんどん、どんどんビジネスの中で
重要になってきているんですね。
ロジックを超えた判断!!
オーマイガー!
というときに最後に頼れるのは
自分の「美意識」なんですね。
美意識です。
極端に言うと直観と好き嫌い。
ビジネスで、
いちばん使っちゃいけなそうなもの(笑)。
この美意識がどんどん重要になってきている。
で、それはただの絵画を指すのではなくて
いわゆる絵画、現代美術、音楽、演劇から
映画、文学、哲学まで含めた領域の
知識やセンスを分かっていますか?
・・・という知の総合格闘技(笑)
のようになってきているのです。
そこの、めんどくさそうと思ったあなたは
ちょっと気をつけた方がいいかも(笑)
確かにめんどくさいんだけど、
ある意味、数字とお金だけの経済より
ずいぶん人間らしくなってきている、と思いません?
私は、いい傾向じゃないかと。
そして、これは個人的には
AIの台頭をにらんだ人材戦略だとも
感じています。
美意識をAIに移植するのは
かなりの期間、至難のわざだと考えられるし。
たぶん、そこにこそ
人間だけにしかできない
面白味がつまっているはずだから。
早く来い!AI時代。
案外、AI時代、いい時代かもしれないな。
★
いかがですか。
ぜひ、貴社の、あなたのブランディング戦略に
お役立て下さい。
引き続き、今週のヒマラヤFMも
メッセージに引き続きお聴きください。
★
ブランディングのSTEPで
もっとも苦労するのが
ビジョンを創り出すとき。
同じくらい大変なのが
コンセプトづくり、です。
この作業、
DNAをシーケンスする作業に
似てるなあ、と思うことがあります。
DNAは、あなたの設計図です。
あなたの人生の
基本的なプログラムはここに
すべて書き込まれているわけです。
つまり、それは
宿命の設計図です。
だから、企業の理念や
ブランドの理念を抽出するときは
DNAの30数億の塩基を
読み取るようにデータやファクトを
いっしょに丹念に見ていくのです。
これ、シーケンス作業です。
ちなみに、私は、
理念(ビジョン、コンセプト類)を
「抽出する」と言います。
「創造する」とは絶対に言いません。
それは創る行為というより
中にあるものを発見して、
取り出す行為だからです。
このシーケンスを行って、
もっとも需要な塩基を
(いくつかの有力な宿命的性質)
取り出します。
この「有力な宿命的性質」が
運命の設計図の素になります。
そう、宿命ではなく、
運命の設計図です。
運命はあなたが作れるからです。
宿命はいじれないけど、
運命はいじれる。
ブランドの運命の設計図が
ビジョンとか、コンセプトなんですね。
これを創るために、私はときどき、
人事や就活のフレームワークである
<Will・can・must>を使います。
ご存知の方も多いでしょう。
このフレームワークを使うと
自ブランドの現在を客観化できるのと、
クライアントを考えこませることができる(笑)
つまり、運命を切り開くきっかけを
与えることができる。
詳しくは今週のヒマラヤFMへ。
第178回ブランディングの作法-その6:will・can・must
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/131098017
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いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!