2020年7月13日

人から好かれてしまう「受容のことば」とは?

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつも、お読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、ブランド戦略コンサルタントの江上が、
30年も!前のコピーライターのひよこ時代を
振り返りながら「受容のことば」」について
お伝えしています。

それでは、早速。

 

 

もう、30年も前、
まだコピーライターのひよこ状態のころ。

当時、何人か居た広告の師匠の
ひとりと朝方まで酒を飲んだことがある。

コピー講座の帰りで
受講生と師匠(講座の先生でした)でのみ始め、
一人帰り、二人帰り。

ゴールデン街の飲み屋の
カウンターで二人きりになったですが、
その師匠に話を聞いてもらうのが
うれしくて朝方までコース。

ま、帰りそびれたのもありますが(笑)

彼の口ぐせは、
本当に感心したような顔で言う
「そうなんだぁ!」

そうなんだなあ。。。

へえ!そうなんだ!

そう、、、なんだねえ、、、

そうなんだぁ!

何を言ってもニコニコと
感心したような顔で
うなずくような顔で
そう言われるとついつい
色々なことをしゃべってしまう。

私は、その師匠が大好きでした。

そして、その「そうなんだ」が
大好きでした。

「そうなんだぁ!」って
「受容」なんですよね。

その人を受け入れるサインの言葉。

その人をいったん受けとめる言葉。

師匠は「受容」の人だったのですね。

 

人は受容されると嬉しい。

 

そして受容した人と
親しくなりたいと思う。

その後、私の口ぐせに
「そうなんだぁ」が加わったことは
言うまでもない(笑)

注意すべきは「受容」は
「肯定」ではない、ということ。

発言するあなたを受け入れるであって
発言内容を受け入れるではない、ということ。

それは、また別の話。

 

新幹線で窓の外を見ていたら
ふと30年前の、その光景と
師匠の言葉がよみがえってきました。

師匠は、その5年後、
旅先の海外から帰国する空港で倒れ
帰らぬ人となります。

お葬式はなぜか女性がいっぱい。

愛すべきやんちゃ坊主でした。

相変わらず空の上で
飲んだくれて「そうなんだぁ!!」を
連発してるかな。

 

 

いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!