2021年2月2日

ベストセラーを出すために圧倒的に重要なこと #その2

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
引き続き「ベストセラーを出すために圧倒的に重要なこと」についてお伝えします。

まだこちらのコラムを読んでいらっしゃらない方は、
合わせてお読みいただくとうれしいです。

作家と著者の違いって何?

ベストセラーを出すために圧倒的に重要なこと#その1

それでは、早速。

 

 

さて。出版話の続きです。

パーソナル・ブランディングで
あるいは中小企業での
出版戦略はとても重要です。

作家というと取っつきにくいのですが
要は自分の専門分野の知恵を
たくさんの人と分かち合うと考えてください。

それも、その知恵を
できるだけたくさんの人に役立つように
伝えていく。

出版は一定数の本を売るだけで、
その分野でのきちんとした実績のある
ポジションを獲得できます。

出版部数によって、
あなたやあなたの会社が
どれくらいステージが違ってくるか
知っているでしょうか。

以下にざっくりと示します。

 

1万部以下:友人知人が知っている、
勉強熱心な人が知っている
1~2件の講演依頼があるかもしれない。

3万部:勉強熱心な人、関心を持つ人、
それ以外の興味を持つ人が読んだ
場合によっては4~5件の講演依頼

5万部:一般的に本屋さんで売れ始める状態、
講演依頼が確実にある
ロングセラーの可能性

7万部:本屋さんで売れ始め、
知っている人が増えてくる、
一般大企業からの講演依頼が発生する

10万部:ベストセラーとして
広告などを新聞で見かけるようになる
専門分野で確実にポジションを獲得できる

20~30万部:町の小さな本屋さんに
平積みされるようになり、
通常本を読まない人が手に取るようになる
著者に新聞、雑誌から取材が入る

50万部以上:タイトルを聴いたことがある人が
かなり多くなり、内容によってはドラマ化も。
テレビ番組に取り上げられたり、
出版社がシリーズ化やマンガ化を検討

100万部~:社会現象化、周辺本が増え、
著者が影響力を持つようになる

 

もちろん学術書や専門書は
この限りではありませんが
一般的なビジネス書や実用書は
こんな感じでステージがあがっていきます。

まず新人の著者が狙うべきは
10万部です。

ビジネス書の市場規模は
2万部だと言われています。

つまり、熱心に勉強し、
本を買って読むことを習慣にしてる人は
2万人しかいないと思ってください。
(実数は数十万人だと思います)

とするとこの2万人という壁を超えるには
本をあまり読まない層に興味を持ってもらい、
買ってみようかと思わせる戦略が必要になります。

 

それはひとえに
企画の切り口(コンセプト)の
良さ、面白さになります。

面白さは、タイトルに現われます。
まずは仮のタイトルを徹底的に考えること。

どういうタイトルであれば
本をふだん手に取らない人が
興味をもってくれるのか?

 

私の出版の師匠でもある、とある作家さんは
「頭の中で10冊失敗してから1冊を出す」そうです。

私の場合、このことばを聞いて思ったのは
「頭の中の失敗の数がぜんぜん足りない!」でした。

 

考えると当たり前なのですが
シミュレーションしながら、
企画を練ることが、
まずは10万部への一歩なのです。

すべてのビジネスへ通じる基本です。

なんと、うれしいことに!
お金は一切かかりません(笑)

トライ!ですね。

 

いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!