2020年9月16日

本は憑依メディアである

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、
もう少しで秋の到来でしょうか。

 

秋と言えば、
食欲の秋、読書の秋ですね。

今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「本は憑依メディアである」といい、読書についてお伝えしています。

それでは、早速。

 

 

本は好きだけど
それほど数を読むほうではないです。

月に数冊のこともあれば
多くて月に10数冊ではないかと思う。

 

作家の佐藤優さんや福田和也さんのように
月数百冊を読みこなす超一流の読み手などとは
比較するのも、はばかられます。

 

仕事があまりにも忙しいときは
月に1冊も読めないこともありました。

会社に4日連続の泊まり込みで
仕事をするようなハードさだったので
ムリもないと言い訳はしたいのですが。

けれど優秀な経営者はどれだけ忙しくても
月にかなりの数を読んでいます。

なぜ、私たちにとって
本を読むことが、
おすすめというか必須かと言えば。

読書が、
自分の経験値と知的レベルを上げるうえで、
もっともコスパと効率がいいからです。

というか、
ここ500年の人類の発明の中で
本以上に優秀なメディアはありません。

 

2000年前の
イエス・キリストの苦闘と喜びを
およそ千円も出せば垣間見ることができる。

1000年前の貴族の恋愛事情の小説を
1万数千円でたっぷりと味わえる。

東洋西洋問わず、
過去2000年からたった今までの
人間の営みのほとんどは
本として残されています。

 

本は「憑依メディア」です。

 

執筆者の思考や感情に
あなたが憑依できるメディアなのです。

憑依(ひょうい)が分かりにくければ
「仮想体験メディア」と
言い換えてもよいでしょう。

それは他人の体験を
自分の仮想体験として追体験できる。

いわゆるVR、
バーチャル・リアリティです。

 

脳は仮想現実を現実と区別できません。

だから、人間は古来、物語を
つむいできたのでしょう。

技術的に高度になりつつある
バーチャル・リアリティも
物語~本から始まっているのです。

仮想現実を
現実と区別できない脳に
大量の本を読ませる。

つまり、それは
人類が味わった体験を
あなたの脳にあなたの体験として
インストールする行為なのです。

 

すごいことだと思いませんか?

一冊、本を読むたびに
あなたは人類知へ、
また、一歩近づいていく。

読書へ、Go!

です。

 

 

いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!