2021年12月6日
ある講演家からの質問
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
週末に経営者が150名ほど出席したパーティで
ゲストスピーカーとして対談したときの体験、
「ある講演家からの質問」についてお伝えします。
それでは、早速。
★
週末に経営者が
150名ほど出席したパーティで
ゲストスピーカーとして対談を行いました。
そのときに、たまたま来ていた
ある著名な方から質問を受けたのです。
私は「未来を思い描き、生きよ」とメッセージしている。
企業家としてはどちらで生きたらよいと思いますか?
いまこの瞬間をすべての人は生きている。
そして、いまこの瞬間にしか価値はない。
という書道家の生き方は、それはそれで素晴らしい。
しかし、企業~カンパニーは、人間の
「未来を想像できる能力」が生み出したものです。
未来をありありとイメージし、
そのイメージを現実のものとして、
この世に在らしめる力。
神様がこの力
つまり想像し、創造する知性を
人に与えてくれたのだから
「未来を思い描き、生きる」ことは
それはそれで善なのではないか。
私は、そんな答え方を、迷いながらしました。
実際、迷うのは人間の「未来を想像する力」が
同時に、恐怖を生み、嫉妬を育て、
憎悪に火をつけている源だからです。
進歩と破壊は同じ源から発している。
コインの裏表のようなもの。
「いまこの瞬間に生きること」は
想像し創造する知性のいっぽうの大きな影を
滅する生き方とも言えます。
ネガティブを消していく、
ネガティブを生じさせない生き方。
ある種の対比で言えば「東洋的アプローチ」。
「未来を思い描き生きること」は
この影を背負いながら歩いていく生き方。
生じるネガティブを引き受けながら
さらにポジティブな知恵を生み出し、
それを乗り越えていく生き方。
こちらは、どちらかというと「西洋的アプローチ」。
どちらもありで、
どちらかを否定すべきでもない。
素晴らしく困難な問いであり、
ちょっと考えてしまう素晴らしい問い。
二者択一ができない。
頭がグラグラしました(笑)
あなたは、この問いをどう考えますか?
★
いかがですか。
ぜひ、貴社の、あなたのブランディング戦略に
お役立て下さい。
引き続き、第219回の「江上鳴風のビジネス戦略塾」も
メッセージに引き続きお聴きください。
★
私たちは「無自覚の前提」を
前提に生きています。
たとえば、まったく意識しませんが
無数の前提があります。
空気は自由に吸えるし、自由に吐ける。
私たちはことばを使えば分かり合える。
学校には通わなければならない。
食べ物はスーパーに行けば買える。
仕事でも、日常でも
いままでそうであったから、というだけで
繰り返されてきたことは「前提」化していきます。
これが悪いわけではありません。
あらゆる前提を疑っていたら
私たちは日常生活を送るのに、
いちいち立ち止まって考えなければなりません。
めちゃくちゃ面倒くさい。(笑)
だから、そういうことを行ってくれる
哲学者という職業が用意されています。
「我思うゆえに我あり」とかって
ある種の真理、超前提に気が付いて
面倒くさいことを考えてくれるわけです。
しかし、私たちが何かを発想しようとしたときに
この前提が思い切り邪魔をします。
前提を疑わないことを出発点にすると
「改善」の発想しか出てこないからです。
それも、まだ明確な前提、見えやすい前提なら
少しは疑う余地があるのでよいのですが
「無自覚の前提」となると厄介です。
これを壊す、強力な武器が
「問い」なんですね。
上手に問いを設定してあげると、
私たちは発想をどんどん広げていくことができます。
アイデアを考える鍵は「問い」にあります。
アイデアのブースター。
常識を壊すダイナマイト。
イノベーションの起動装置。
それが「問い」です。
第219回もデザイン思考の「問題定義」、
「問い」の設定の仕方を話しています。
PCでもスマホでも、
以下のお好きなURLをクリックすれば
すぐにお聞きいただけます。
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~ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ~
第219回 デザイン思考 その5. 問いの質にこだわれ!
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次回の更新もお楽しみに!