2025年4月20日

J-POPの情報量とスーパーハイブリッド性と日本のカルチャーについて

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
 
ブランド戦略コンサルタントであり、
クリエイティブ・ディレクターの江上鳴風が
J-POPの情報量とスーパーハイブリッド性と
日本のカルチャーについてお話しします。
 
それでは早速どうぞ!
 
 

 
 
情報量と、
スーパーハイブリッド。

日本のPOPカルチャーを考えるときに
私の頭に浮かぶのはこの二つのフレーズです。
 
 
たとえば最近、海外進出著しい
日本のJ-POP。

ボカロから生み出された
あるいはそこから派生した
ここ最近の日本のポピュラー音楽の
特徴は何かと問われれば
個人的には上の2つのフレーズに
集約されます。

ひとつが「情報量」、
ひとつが「スーパーハイブリッド」。

J-POPの1分なり、2分なりに
詰め込まれる情報量は海外の音楽と比べても
桁違いです。

 
Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」

Ado「唱」

YOASOBI「アイドル」

Creepy Nutsは2分52秒、
Adoは3分9秒、
YOASOBI「アイドル」は3分45秒。

昭和のオヂサンが聴くと
5分くらいの曲の情報量に感じる。

歌詞や曲の構成もかなり複雑。

 
これはネット時代の
特にYoutubeやTikTokなどが
メディアの主体になった2010年代後半から
その傾向が顕著になりました。

ちなみにギターインストゥルメンタルで
超絶技巧を披露するIchikaさんの曲も
ある意味、歌がないだけで
その傾向はいっしょです。

 
Ichika Nito – Metaphor feat. Feryquitous

 
 
これがアメリカの今週のヒットチャートNO,1.
ラップ界の超大物、ケンドリック・ラマ―です。

Kendrick Lamar & SZA「luther」

メローなラップ、
とてもメロディアス、心地よい。

特定の音楽カテゴリーの中で
そしてアメリカのPOPミュージックの
枠を外れない。

K-POPも、この流れをしっかり見て
完全に音楽工業生産的につくりだされている。

でも、J-POPは変態的(笑)

それも完全変態。

超絶技巧とキュートさが同居している。

まあ、イマセとか、風くんとか。

世界的なPOPミュージックの流れに
乗りそうなものも当然ありますが。

 
 
imase「NIGHT DANCER」

Fujii Kaze: Tiny Desk Concerts JAPAN

 
ボカロ系のJ-POPは決して
大メジャーにはならないでしょう。

海外でも聞いている人は
かなりナード(nerd:オタク)な人々。

コンサートインタビューを
見ているとそう思う。

メインストリームではなく
外れ層に受けている。
 
 
でも、誇らしいのは
黒人のラップやジャマイカのレゲエのように
日本でしか生まれようがない
音楽であることです。

ユーラシア大陸の東の端っこの
何でも取り入れる食欲旺盛な文化の中で
生きる人たちが、ネット文化と
コンピュータ文化の狭間から独自に生み出した
ガラパゴス的な音楽。

どう考えても、これは日本の
POPカルチャーからしか生まれえない音楽。

K-POPもスゴイと思うけど
ひょっとしたら他国でも生み出せる匂いがあります。

でも、J-POPの変態度にはそれがない(笑)

どれだけオリジナリティがあるのか?

すごいよね~~。3^^9

エスノセントリズムと罵られそうだけど
いいのです(笑)

クリエイティビティ、凄いよ、日本人!

スーパーハイブリッドは言及できませんでした。
これはまたの回で。
 
 

 
 
いかがでしたか。

確かに最近のJ-POPはすごい。
つい先日も、今大注目のXGが
アメリカ最大級の野外音楽フェスティバル
「コーチュラ」に初出場。

主要ステージでは日本人初となるトリを飾り、
ステージ終了後にはXの世界トレンドで5位になるほど
アメリカはじめ世界中をトリコにしたよう。
 
日本人初の音楽、
世界でどういうことになっていくか、
これからが楽しみです。

 
それでは、次回のブログ更新もお楽しみに!