2023年7月11日
思考のための武器としてのことわざや警句〜ビジネス戦略塾 第303回
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今回はブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が
「思考のための武器としてのことわざや警句」
についてお話しします。
それでは早速どうぞ!
★
ことわざ、警句、名言。
いつも思うのですが
大袈裟ではなく人類の知恵の
ストックですよね。
たとえば「温故知新」。
いまでも中学生くらいであれば
誰でも知っていることばです。
でも、作られたのは
2500年前の中国・春秋時代。
その言葉が海を渡り、
2500年の時を経て、
いまだに使われるすごさ!
なぜ流通するのかと言えば、
その中に2500年間廃れなかった
真理があるからです。
原文は・・・
「子曰、温故而知新、可以爲師矣、」
子曰く、故きを温めて新しきを知らば、
以って師たる可し。
(しいわく
ふるきをあたためてあたらしきをしらば、
もってしたるべし。)
意味は・・・
先生のお言葉、
「古来の事柄をじっくりと学習しながら
新しい事態を知るならば、
教師になる資格があるのだよ。」
*「論語」木村英一(1975)講談社より
エッセンスは「温故知新」です。
ここに真理が含まれています。
教育学者の齋藤孝さんの著書
「大人の精神力」にあるのですが。
江戸時代の寺子屋では「金言童子教」
(きんげんどうじきょう、と読みます)
という返り点付き漢文の書物が
当時の子どもたちの教科書だったことが
書かれています。
論語の言葉のことばはもちろん、
400以上の名言を暗唱することを
6,7歳からやっていたわけです。
「始めを慎むは易く、
終わりを慎むは難し」
「忠言は耳に逆うと雖も、
身に行いて必ず徳在り」
書かれて暗唱していたのは
このレベルの文言です。
子ども向けではありません。
明治維新を乗り越えられた
日本人の知的レベルの高さは
こんなところからも
涵養されていたんですね。
今週の放送のテーマは、
思考の武器としての
「警句、ことわざ、名言」。
このお話の続きは、
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~ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ~
第303回 思考のための武器としてのことわざや警句
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*江上鳴風(えがみなりかぜ)とは、
江上隆夫の筆名、雅号のひとつです。
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