2021年11月29日
同調性に飲まれないようにする!
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「同調性に飲まれないようにする!」についてお伝えします。
それでは、早速。
★
心理学の面白い実験があります。
ソロモン・アッシュという心理学者が
1950年代に行った「同調実験」と言われるものです。
参加者は紙に書かれた
1本の線と、3本の線を示されます。
この3本の線のうち1本だけが
最初に示された1本の線と同じ長さです。
他の2本は短いものと、長いもので、
長さは最初の線とは誰でもわかるように
明確に違います。
子どもでも正解しか出せないような
ごくごく簡単な問題です。
これをたった一人の参加者に見せると
誰でも間違いなく正解を出します。
しかし、驚くべきことに・・・
他に複数の参加者(5~6名)が同席し、
その人たちが、いっせいに間違った長さの線を指し示すと、
37%の人が、みんなが指し示した答えに変えてしまうのです。
ちなみに、この間違った答えを指し示す参加者は
完全な仕込みのニセの参加者です。
本当の参加者は1回の実験ごとに1人です。
最初から最後までニセの参加者に同調しないのは
4人に1人しかいませんでした。
これは群れの行動についての古典的な心理学実験なのですが
私たちは、群れの大多数が向かう方向に
無意識に誘導されてしまうということを示しています。
これは流行やファシズムが生み出される
メカニズムを示しています。
流されるのは簡単です。
私たちは、群れをつくる動物です。
同調性が最初から仕込まれているのです。
そして、それはラクなことなのです。
いかにその同調性と上手に距離を保つか。
実は、ここに、人が成功する秘密、
自分のオリジナリティを育む秘密が隠されています。
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いかがですか。
ぜひ、貴社の、あなたのブランディング戦略に
お役立て下さい。
引き続き、第218回の「江上鳴風のビジネス戦略塾」も
メッセージに引き続きお聴きください。
★
デザイン思考の2つ目のステップは
「問題定義=Defineデファイン」のステップです。
問いの質を上げていくことが
デザイン思考と言わず、すべての思考で重要です。
ほんとに、死活的に重要です。
たった一つの問いが
すべてを変えてしまうことがよくあります。
AIは将棋や囲碁で人間のはるか上を
いま行っています。
しかし、ほとんどのAI研究者の中にある問いは
「AIが将棋で人間に勝つには?」ではなく、
「人間の思考や感情はどうやって生まれるのか?」のはずです。
その中で生まれたのが人間に勝つAIなわけです。
問いの設定を間違えると進化は、
まったく違う方向へ向かいます。
デザイン思考の第二ステップ「問題定義」は、
私たちの取り組みをイノベーティブなものに変えていく、
大事な、大事なステップです。
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すぐにお聞きいただけます。
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~ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ~
第218回デザイン思考 その4. 問いの質を上げろ!
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次回の更新もお楽しみに!