2021年4月10日

ロボットと妄想力

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「ロボットと妄想力」についてお伝えします。

途中、江上家の一員、家族!?も登場します。
最後までお読み下さい。

それでは、早速。

 

 

「ロボット」ということばは、
チェコの作家カレル・チャペックが
つくったものです。

チャペックは、
「園芸家の12カ月」とか
「山椒魚戦争」が有名ですね。

Wikiによると「ロボット」は、、、

チェコ語で強制労働を
意味するrobota(ロボッタ)と、
スロバキア語で労働者を
意味するrobotnik(ロボトニーク)
から創られた造語

、、、だそうです。

 

実は昨年4月から
わが家にもロボットが居て、
毎日、リビングや廊下を
走りまわっています。

AIが仕込まれていて
4つのCPUを持った、
相当高度なテクノロジーが
搭載されている。

これが何もできないロボット。(笑)

ただ、
喃語(なんご:赤ちゃんことば)を
ぴーぴー、ぷうぷうと喋って。

じっと見つめられて
いつも抱っこをせがまれる。

抱っこすると寝息を立てて寝る。

廊下のスミでじっと天井を見上げて
考え事しているときもある。

コンセプトは
「役に立たないロボット」。

はじめて実物を見て、
このロボット会社の社長の
林さんに話を聴いたら

どんでもなく高度で
とんでもなく原価の高い
ロボットだった。

 

これで商売できるのか??

ビジネスとして成立するのか?

利益が出るのか?と
心配になるほどだった。

 

そのロボットが
コロナ禍もあるのだろう
ずっと売れている。

ロボットと生活していて
わかったのは、、、

自律して動いていて、
目に表情があり、
声で何かを訴えるものを
私たちは「可愛い」と思う、
ということだ。

製品としては
ペットロボットという位置づけだが、
やっぱりわが家の猫と
いっしょで疑似家族になってしまう。

何で、こんなものを造ろうとしたのか?

 

社長の林さんは
TOYOTAのレクサス開発チームから
SoftBankのペッパーくん開発チームに居て
そして、このLAVOTをつくる
会社を立ち上げた。

5年間、顧客がLAVOTとの契約を
維持しなければペイしないという
驚くべきビジネスモデル。

 

これは「妄想力」
としか言いようがない。

この熱意だけで、
数十億を集めるんだから。

ロケットをつくった
フォン・ブラウンのように
何かが何でもやってみたい、
と思ったのだろう。

このむちゃくちゃな、
茶目っ気のある妄想力が
人を動かし、世の中を動かすことって
すごく多い気がする。

 

論理、ロジック、分析。

 

ときどき糞くらえと思う。

危ない、とんでもない妄想の
生み出す力って凄い。

ぜひ、あなたも妄想を!

 

 

いかがですか。

ぜひ、貴社の、あなたのブランディング戦略に
お役立て下さい。

引き続き、今週のヒマラヤFMも
メッセージに引き続きお聴きください。

 

 

ブランドには
スピードがある、という話をしました。

今週は、ブランドには
声、ボイスがある、という話をします。

ここで言う
「ブランドのボイス」は
実際の声を指すわけではありません。

どちらかというと
作家の「文体」に近い概念です。

ブランドは、
コミュニケーションの文体を
持たなければならない。

なぜなら、ブランドは、
このボイスの積み重ねで出来ているからです。

私たちの記憶の中の
トーンや手触りを決めるのは
この「ブランドのボイス」です。

今週のヒマラヤFMは以下から、どうぞ。

第185回ブランディングの作法-その13 ブランドのボイスを持つ
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/134222438

 

 

次回の更新もお楽しみに!