2021年1月14日

未来を計画する2つのやり方

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

突然ですが、PCR検査、
受けたことありますか?

江上は、医院で1回、
自宅で郵送で1回受けているそうです。

「コロナは年内に収まらないと思うので、
検査キットを自宅に用意するのもよいかもしれません」
と、いいます。

あなたは、どのように備えますか。

さて、話題はガラッと変わりまして、
今日のコラムでは、ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「未来を計画する2つのやり方」についてお伝えします。

それでは、早速。

 

 

計画をつくるとき、
2つの方法があります。

ひとつは現在を起点に、
未来を考えていく
「フォアキャスティング」
(Forecasting)
という手法。

これはいまある強みを
活かしながら、
それをさらにどう活用するか
という視点で未来を
設計します。

 

もうひとつは
「バックキャスティング」
(Backcasting)という手法です。

バックキャスティングは
望むべき未来を描き、
その未来に向けて何が必要かを
考えて計画する手法です。

 

フォアキャスティングは
好景気が始まったときに
あるいは続くであろうときに
いいやり方です。

つまり、サッカーの俚諺にある
「勝っているチームはいじるな」
という考え方です。

環境があまり変わらないこと
所与の条件が変わらないことを
前提に行うやり方です。

 

バックキャスティングは
変化の激しい時代、
一寸先が見えない時代に
チャレンジするやり方です。

あるいは壮大な目標に
挑戦するやり方です。

 

典型的なバックキャスティングは
ケネディ時代の月を目指した
アポロ計画でしょう。

ケネディ大統領が有人宇宙船で
月を目指すと言ったのは1961年5月。

まだ、旧ソ連のガガーリン少佐が
わずか1か月前に地球をやっとこさ
有人宇宙船で周回した段階です。

アメリカは有人宇宙船を
飛ばしてもいない段階。

つまり、当時としては
とんでもない、あり得ないような
目標なのです。

でも、これがアメリカに
火をつけました。

その結果、1969年7月20日。

アームストロング船長と
バズ・オルドリン宇宙飛行士が
アポロ11号で月面に降り立ちます。

 

そう、お気づきのとおり
フォアキャスティングは
短期的、現実的、利益追求型
という特徴があります。

バックキャスティングは
長期的、夢想的、未来挑戦型
という特徴があります。

 

どちらで未来を描くか。

 

私の答えは
バックキャスティングを主体に
フォアキャスティングを混ぜ込む
折衷型です。

 

VUCAの時代と言われる中で
フォアキャスティングは
ごく短期的にしか作用しません。

つまり、長期計画は
野心的なバックキャスティング的に
つくる必要があります。

しかし、実行は現実を見据えて
フォアキャスティング的に行う。

比率は7:3でしょうか。

 

このバックキャスティング型で
企業の未来を設計し、
企業を新しいステージに載せる
天才がマッキンゼー時代の
大前研一さんでした。

当時、全世界の
マッキンゼーのコンサルタントの中で
世界最高峰と言われたのが大前さんです。

1980年代のNTTが
大きく電話ビジネスから離れて
インターネット、データビジネスに
舵を切ったのは
大前さんの功績です。

これは緻密なデータ推論と
バックキャスティング的な計画の
2つが組み合わされたやり方です。

 

さて。

1月もそろそろ中旬。

あなたの未来は
バックキャスティングすると
どのように描けるでしょうか?

 

 

ヒマラヤFMではしばらくの間、
「ブランディングの作法」を
取り上げていきます。

今週はブランディングの
基本中の基本の考え方を
お伝えしています。

テーマは「本質」です。

私は、
自分のブランディング手法を
「エッセンシャル・ブランディング」
という言葉で、商標登録しています。

なぜ、エッセンシャル(本質、本質的)を
枕詞に使っているのか?

なぜなら、ブランディングには
本質論が必須だからです。

▼ヒマラヤFM 第173回ブランディングの作法「本質は何か?」
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/127705190

 

 

いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!