2020年12月9日

「性欲」以上に人間を駆動するもの

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「人間を駆動するもの」についてお伝えします。

途中、いっぱい数字が出てきますが、
江上自身が、一生懸命計算したそうです。
お付き合い下さい。^^

それでは、早速。

 

 

突然ですが、
1995年に始まった
インターネットの時代は
人類がもっとも文字を
書いている時代でもあります。

だって電車の中みてください。

たくさんの人が毎日、毎日
年がら年じゅう書いていますよね?

フェイスブック、ツイッター、
LINE、メール、インスタ、
ブログ、ホームページ、あれやこれetc

書くことが、
これだけ膨大な量で行われている時代は
人類史上ありません。

そういう意味では
インターネットは文字を書く意味を
変えてしまいました。

一文の長さも、
理解量も、理解力も変えたかな。

そして書くことに対する
違うコミュニケーション作法も
発達してきてもいます。

 

じぶんのきょうの最短の返信は
「はい!」3文字。

なんか面倒だったから。

 

でも、文字を書く時間は
朝から晩まで記録してはいないけど
4時間はPCのキーを叩いている。

 

さて。

以下、大塚商会「メディアの回廊」
からの受け売りです。

「全世界の1年あたりの
デジタルデータ生成量」は
2014年の発表によれば
「2年ごとに規模が倍増」
しているそうです。

2020年のデータ総量予想は
44ZB(ゼタバイト)・・・。

44兆GBらしいです。

 

これは・・

“ 仮に全データを厚さ7.5mmの
iPad Air(容量128GB)に
分割保存するとして、
その実機を積み上げていくと
高さは25万3,704kmに及び、
これは地球と月までの
距離の約3分の2。”

らしいのです。

ぜんぜん想像もつかない。

人類の執筆量を
この100分の1と仮定して
0.44兆GB。

さっきの
iPad Air(容量128GB)に
換算すると
積み重ねて2,537.04km。

東京からだと
2,520kmのグアムか
2,350kmのサイパンの距離。

書いていますね。

あなたの1行、
わたしの「はい!」が
積もり積もって。

英語は
1文字1バイトらしく
日本語は1文字2バイトらしい。

とすると
0.44兆は4400億GBで、
1GB=1,024MB
1,024MB =1,048,576KB
1,048,576KB =1,073,741,824B

1GBは日本語で言えば
5億3,687万0,912語分。

4400億GBは
2,362垓2,280京語分。

1冊10万字として
236京冊分。

1冊3cmの厚さとして
708京cmで7.08京mで70.8兆km。

1光年が約9兆5千億kmなので
約7.45光年の距離を本が積みあがる。

 

この冊数の文字を毎年、人間たちは
書き継いでいるのですね。

 

個人的に「書く」ということは
ちょっとムツカシク言うと
「自分を外部化すること」だと思います。

自分を人間様は客観視したい。
どうしても。めちゃくちゃに。

要は「自分って何者なの?」
という問いが「書く」という行為を
もたらしている。

そう思うわけです。

 

1年で7.45光年の距離を
本が積みあがるような文字を吐き出す
人間の「書欲」は、
少なくとも性欲以上に
(つまり食欲・睡眠欲には
勝てないかもしれないけど)
われわれの生きる駆動力になっているのかも
しれないと思うわけです。

書け!バンコクの労働者!

ちなみに数字は
一生懸命計算しました。

しましたが、電卓が全く使えない桁数で
数学いつも赤点の身としては
その根拠となる数字の正しさは
保証するものではありません。

ちなみに、このコラムの、
ここまでの情報量は3,720B。

7.45光年を一歩進んでいる。

きょうも「書欲」に
駆動されている・・・ように思う。

 

 

いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!