2024年3月9日

祇園取材と「足の衰え」

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今回はブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が
最近の仕事で感じたこと、
”祇園取材と「足の衰え」”についてお話しします。

 
それでは早速どうぞ!
 
 


 
 

いま、4冊目の著作に向けて
取材をコツコツ積み重ねています。
 
週初めに京都の履物屋さんを取材しました。
 
といっても当主が友人なので
気楽なものなのですが。
 
 

明治8年に開店して150年。
 
5代目が継ぐ、このお店は
和装の「装履(ぞうり)」では
日本有数というかポールポジションにあります。

何が、こう違うのだろう?と思う。
 
 
気づくのは当主の中にある
150年という「家」の時間に濾された
「知恵」や「ものの見方」。

それは平安京として造営、遷都されてからの
京都1200年の歴史が紡いだものを
裏生地に持っているものなのですが。

 
 
お店のホームページの
文章に、いつもほとほと感心します。
 
SNS全盛での、口語調の、饒舌体の
報告文体、身内ことば満載の揶揄する文体、
自慢気な日記調文体。
 
ま、これは他人様を揶揄しているつもりで
その切っ先は、じぶんにも3cmほど
突き刺さっているのですが(笑)
 
そうした文体とは100億光年隔たるような
香り高いセンテンスが並んでいます。
 
TOPページの「ない藤モノがたり」にある
随筆家・岡部伊都子さんの文章。
 
コラム「足の衰え」
http://gion-naitou.com/story/images/okabe.png
 
背筋が伸びる文章とはこのことを言うのだと思う。

 
 

 
 

いかがでしたか。

SNSでのインスタントな雑な文章もしかり、
ネットに並ぶ均質な文章もしかり、
いまは、ことばの力が
なくなってきているのかもしれません…。

 
ではまた次回のブログ更新もお楽しみに!