2020年10月21日

未来を洞察する~トレーサビリティについて

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
未来を洞察するということでトレーサビリティについて
お伝えします。

それでは、早速。

 

 

ひとつの未来を、洞察してみます。

今回はの未来キーワードは「トレーサビリティ」

「追跡可能性」です。

中国で進む超監視社会。

これは人間のトレーサビリティが
極限まで進むということです。

要は、いつ、どこで、何をした。
誰と会って、何を買って、どうやって帰ったか。

仕事から恋愛までが丸裸な社会がつくれる。

ジョージ・オーウェル真っ青の世界。

こういう場合、データの主権が
どちら側が持っているかが重要になります。

たぶん、残念なことに中国では
データ主権は国家側が持つのでしょう。

日本は、その真逆でありたいですよね。

データ主権は国民の側が持たなければならない。

匿名性のデータとしては提供しても
固有性が分かる状態での提供は
本人の同意か、犯罪などに関与する場合など
厳密な縛りを設ける必要があります。

さらに、政府や行政の議論や討議内容、
やりとりはすべて記録され、
正当な開示請求があった場合は
開示されなければならない。

監視する権利を与えるということは
監視される権利を与えることでもあるのです。

という風になって、
社会は自由と権利の間で
シーソーのようなバランスを取り戻します。

 

このトレーサビリティ社会は
違う側面ではとても安心安全な社会にもなりえます。

こちらはやってほしい監視社会!

私たちが使ういろいろ製品類が
どのように、いつ、だれが、何を使って
つくったのかが分かるようになる可能性があります。

 

つまり、原材料から製品化、
そして流通、店頭などを経て、私の手元に
届くまでをすべて丸裸にすることができるのです。

地球上にある「数千京のモノ」に
ブロックチェーン技術で一個ずつ固有の番号を振り、
それをすべて追跡可能にすることが
本気でやろうと思えばできます。

 

私が使うもの、私が着るもの
私が食べるもの、私が飲むもの、が安全、安心、
そしてエシカル(倫理的)なものなのか。

私は知りたい!

たぶん、知りたい人が
増えているのではないかと思います。

実は、そうした商品が世界的に
少しずつではありますが増えています。

これは、トレーサビリティの正の側面です。

すべてのテクノロジーには
必ず陰陽、正負の側面があります。

正をできれば大きく、明るく育てる。

負をできれば抑え、馴染ませ、目立たなくする。

未来のためには、この思考を稼働させる
想像力が大事です。

めちゃくちゃ大事、です。

 

 

いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!