
2025年4月12日
息苦しさへの招待状
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
ブランド戦略コンサルタントであり、
クリエイティブ・ディレクターの江上鳴風が
「息苦しさへの招待状」というテーマで
お話しします。
それでは早速どうぞ!
★
息苦しさへの招待状。
息苦しさの「正体」と書こうと思ったら
「招待」と変換された(笑)
で、思いつくままフッと浮かんだのが。
ネットって今や
「息苦しさへの招待状」だよなあ、
ということ。
分散型ネットワークとして
つまり中枢を持たないシステムとして
誕生したインターネットは
ごく初期のころはPower to the Peopleな
システムだと思われていた。
自由バンザイ!民衆バンザイ!
だってカリフォルニアの
反権力志向のヒッピーが大歓迎したんだから。
ところがよく考えれば
すべてのテクノロジーは両面性を持っていて。
Power to the Peopleな側面が陽だとすると
Instrument of Control な側面が陰。
権力によるコントロールも、
個人による攻撃もいまや肥大気味。
SNSやYouTubeで活躍する個人が出る一方、
中国のようなジョージ・オーウェル的な
超監視社会も同時に実現してしまった。
ハッカーやクソメール詐欺が
横溢する世界もつくってしまった。
分散ネットワーク技術は
そういうものなんですね。
このネガティブな側面をいかに抑えて
ポジティブな側面をいかに健全に発展させるか。
インターネット
AI
遺伝子
量子コンピュータ
ARとVR
自律型兵器
合成生物学
核融合
宇宙開発
これらのテクノロジーを
どう取り扱うかって
今世紀の人類の大テーマ。
というか重い宿題です。
失敗すればディストピア。
そして、この宿題は残念ながら
トランプ的な自国優先主義ではなく
国際協調の中でしか解決できない。
原理的に無理なのですね、
世界がつながっている以上。
物質と反物質の比率が微妙に狂って物質側が
ほんのちょっと多かったがゆえに
この宇宙が誕生し、成長したように。
ポジティブな側面がほんのちょっと
ネガティブな側面を上回る環境をつくることが
私たちの使命。
51%:49%
まあ、ポジネガの株式の
持ち合いのようなもので(笑)
ほんのちょっとポジティブを
上回らせて議決権を持てるようにする。
これに力を尽くしましょう。
いまは重い苦い局面に至っているけど
楽観主義の私としては反転すると考えています。
世の中は振り子だから。
一度振れたものは必ず戻るんだよね。
その戻し方が重要ではあるのですが。
やんちゃが許された、茶目っ気が歓迎された
心にゆとりがあった時代を知る人間としては
この揺り戻しをイメージしながら動き出します。
★
いかがでしたか。
人の生活を豊かにするものにするか。
それとも人を滅ぼすものにするか。
テクノロジーとの付き合い方は私たち次第。
倫理観、智慧、教養が問われています。
それでは、次回のブログ更新もお楽しみに!