2022年9月30日
サムライ精神とデジタル社会
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上鳴風が、
「サムライ精神とデジタル社会」についてお伝えします。
それでは、早速。
★
システム化するときには
必ずネガティブな視点が必要です。
なぜなら、あらゆる状況を
想定しなければならないから。
あらゆるパターンの
最悪を想定する。
考えられる限りの
想定外をつぶす。
そうしてやっとシステム、
健全なものへと育っていきます。
デジタルテクノロジーを
支えているのは、
こうした能力とは・・・
人間一般に対する
想像力とシミュレーション力と
誠実さです。
武士は「常在戦場」ということばで
日々武道において想像力と
シミュレーショナルな能力と
誠実さを鍛えていました。
そういう意味では
優秀なデジタルのエンジニアは
データワールドの武士的心性の
持ち主と言えるかもしれません。
「想定外」ということばを吐かない。
それは己の無能さと怠惰さの表す
恥ずべきことばであるとして。
デジタル・サムライ。
このサムライが世の中を支え、
iPhoneをつくり、ゲームを改良していると
考えるとちょっと嬉しくなってくる。
恰好いい!
ただ、残念なことに、
すぐにポカをする私は生まれ変わっても、
ぜったいにこのサムライには
成れないような気がしますwww
★
いかがですか。
ぜひ、貴社の、あなたのブランド戦略に
お役立て下さい。
引き続き、今週の「江上鳴風のビジネス戦略塾」も
メッセージに引き続きお聴きください。
★
前回(ケインズの遺言かも?〜ビジネス戦略塾 第261回)のテーマは、
アニマルスピリットでした。
動物的衝動。
ケインズ先生は、
これがないと「事業は死ぬ」と
言っているのです。
マクロ経済学を生み出した
そのご本人が、ビジネスは仕組みとか
資本とか人材とか市場とかの前に
まずは動物的衝動がないとダメだよ!
とおっしゃっているわけです。
このことの重みを
わたしたちは考えなければなりません。
わたしが過去クライアント訪問したときに
体験したことです。
会議に出席する方たちが
ほとんど能面のような表情で
こちらの提案にあまり興味を示さない。
すべての物事を前例主義で進めて、
突出することを極端に嫌う。
過去の成功事例にこだわり、
新しい提案でもそちらに寄せようとする。
自分から意見を言うことはめったになく
求められたときは当たり障りのないことを言う。
提案の些末なところにこだわって
全体の中で、それが何を意味するかを
まったく考えない。
もしくは考える志向を持ち合わせていない。
あるオーディオメーカ―と
あるオーディオ&カーナビメーカーが
そうでした。
ひとつは倒産し、
ひとつは香港の会社に身売りしました。
ニュースを聞いたとき
さもありなん、と思った次第です。
たぶん、会社全体から
アニマルスピリットが失われ、
虚脱したような状態になっていたのでしょう。
そうした情熱を沸かせるカルチャーも
だいぶ前に火を消していたはずです。
そして、アニマルスピリットを持った
有為の人たちは早々に
会社を去ったに違いありません。
それはエンジンで言えば
ガソリンのようなものです。
RPGなら「HP」
生命力を表します。
アニマルスピリットのあるなしで
どのように違うのか?
アニマルスピリットは
何によって担保されるのか?
・・・を語っています。
第262回の放送テーマは、
「アニマルスピリットを絶やすな」
です。
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~ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ~
第262回 アニマルスピリットを絶やすな
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*江上鳴風(えがみなりかぜ)とは、
江上隆夫の筆名、雅号のひとつです。
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次回の更新もお楽しみに!