2021年10月15日
コンサルティングのときに死活的に重要な態度とは?
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「コンサルティングのときに死活的に重要な態度とは?」ということで、
コンサルタントの基本的で、かつ重要な態度についてお伝えします。
それでは、早速。
★
自分の積み重ねてきた経験や知識、
あるいは知恵を人のために役立てるのが
コンサルタントという職種の大切な役割です。
そして、この職につくことになって
コンサルタントの基本的で、かつ重要な態度
というものがある、ということに気づきました。
それは「人を信じる」という態度です。
コンサルティングをしている
組織や人を信じる。
自分の目の前にいる人が
どのような状態であれ
「信じる」ところからスタートする、
ということが本当に重要なのです。
ネルソン・マンデラが立ちあげようとした
アパルトヘイト後の南アフリカ。
虐殺をともなう
長年の内戦を経たグァテマラ。
敵対する勢力同士が、
同じテーブルについて国の将来を
話し合って決めていく。
不可能に近い対話です。
この困難な課題を
「伝説のファシリテーター」として
引き受けてきたのがアダム・カヘンです。
彼のファシリテーションの様子を聞くと、
それは、まさに「信じる」ことが
中心にあると感じます。
対話の場を信じ、
敵対する人々同士の対話が
始まることを信じている。
すべての人に共通の気づきや理解が
やってくることを信じ、
そして、最後に何が生まれることを信じている。
もちろん、膨大な経験や知恵があることも
前提ですが、私は、この「信じる」という
力の大きさこそがカヘンさんを支えているように
思えてなりません。
私は、うっかりすると、その場の空気に
流されてしまいそうになることがあります。
そういうときは最高のゴールのイメージを
思い浮かべて、いま現在地はどこか?を確認します。
そして、これからの道すじでの、いくつかの困難を
想像しながらも、まず一緒に旅をしているメンバーを
「信じる」というところに戻ることを意識します。
ひょっとしたら私が知らなかっただけで
アホみたいに当たり前のことかもしれませんが(笑)
ちょっと備忘と自戒を込めて
書いてみました。
秋が少しずつ深まりそうな気配です。
体調の変化にお気を付けください!
★
いかがですか。
ぜひ、貴社の、あなたのブランディング戦略に
お役立て下さい。
引き続き、今週のヒマラヤFMも
メッセージに引き続きお聴きください。
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私たちは、思い込み、バイアスで
出来ています。
私も、ついやってしまいますが
「印象で物事を語ってしまう」のです。
たとえば、凶悪事件は増えている
近年は物騒だと思う人は
多いのではないかと思います、
しかし、実際の数字は
殺人、窃盗などの件数は2002年を
ピークに下がり続けています。
https://www.kyoto-su.ac.jp/fac
日本は、どんどん安全な国に
なっているのですね。
逆に、コロナ前のインバウンド景気を見て
日本は人気だなと思ったかもしれませんが
あの人気には別の側面もあります。
それは日本が「安い!」ということです。
安くて安全な国!買い物天国なんですね。
世界各国で売られているマクドナルドの
「ビッグマック」の価格を経済指標とする
ビッグマック指数というものがあります。
売る場所は違っても、
ビッグマックは基本的に世界同一内容なので。
その価格を比較するとその国の購買力が分かるという
考え方で作られている指数です。
正式な経済指標ではありませんが
自国の現在の経済レベルがおおよそ分かります。
2018年のビッグマック指数ですが
日本はこれで行くと30位、
タイやアルゼンチンより低いのですね。
https://www.esquire.com/jp/cul
まあ、香港や台湾の低さを考慮すると
少し指標としての信用度は落ちますが。
あるいはOECDの最低賃金ランキング。
お隣の韓国と比べても、
最低賃金、最低時給、平均年収すべてで
下回っているのが分かります。
https://www.digima-japan.com/k
経済的な力は着実に落ちている、
先進国のTOP集団からずるずると遅れ始めている、
ということが良くわかります。
数字は、統計操作がされなければ
嘘をつきません。
今週のヒマラヤFMは
「数字で見る、数字で考える」がテーマです。
思い込みを排して、現実を正確に把握する、
そこから戦略をつくる、というお話をしています。
今週のヒマラヤFMはこちらから
第212回 数字で見る、数字で考える
https://www.himalaya.com/ja/pl
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次回の更新もお楽しみに!