2024年8月10日
イーロン・マスクや本田宗一郎が上司だったら
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今回はブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が
「イーロン・マスクや本田宗一郎が上司だったら」
というテーマでお話しします。
それでは早速どうぞ!
★
イーロン・マスクが上司だったら、
という記事を見かけた。
↓
https://newspicks.com/news/10365935/?block=originalNewsOther&ref=index
現Xの最高経営責任者(CEO)
リンダ・ヤッカリーノを取り上げた記事です。
まあ、読む前から
その大変さは想像できます。
とにかく24時間、365日
頻繁にコミュニケーションを取り、
彼がのぞむことを実現する。
イーロンは、気まぐれさと、
クレイジーな発想力と行動力のかたまり。
そのすべてを
フォローしなければならないとしたら
その大変さは想像を絶します。
何せロケットが必要だとなったら
ロシアでICBM(大陸間弾道弾)を
本気で購入しようとした男です。
あるいは「起業家は週100時間、
地獄のように働くべき」という信念の持ち主です。
でも、思い出すと時代を画すようなことを
行う人はみんな、そうかもしれません。
以前、聞いた本田宗一郎のエピソード。
38豪雪(さんぱちごうせつ)というと
1963年1月に北陸から東北を中心に降り続いた
雪のことを言います。
ネットで調べてみると分かりますが
町がそのまま雪で埋まって
一面白い平原になっています。
↓
https://www.bousai.city.nagaoka.niigata.jp/pdf/heavy-snowfall02.pdf
この最中、HONDAが開発のために
どうしても必要な技術を持っている企業が
この豪雪地帯に会社を構えていました。
宗一郎からそこへ行って打合せを、と言われても
部下たちは、電車も車もすべて交通機関が止まっていて
動けないでいたんですね。
当り前です。自衛隊が出るようなとんでもない雪害です。
部下たちに「あの会社との打合せはどうなった?」
と聞いた宗一郎は「雪で動けない」という
部下たちの返事に激怒するんですね。
どんな風に激怒したのかというと・・・
「陸がダメなら空があるだろう。
ヘリコプターを飛ばしてパラシュートで
降りることは可能かもしれないじゃないか!
そのことも検討したのか!!」
いや~、とんでもないですね(笑)
個人的には大好きな話ですけど。
いまなら、さしずめ完全パワハラ親爺。
でも、このパワーがあるからこそ、
わずか数十年で世界的な自動車会社をつくれた。
昭和のイーロン・マスクと名付けたいくらいの
トンデモな指示と激怒。
まわりは大変ですが。。。
イーロン・マスクと本田宗一郎。
でも社員に愛されたのは本田宗一郎。
「オヤジ、オヤジ」と慕われていた。
そこは一歩、イーロンも及ばない。
ま、結果にはあまり関係ないですが
情があって、ユーモアがある分、
個人的には本田宗一郎に1票です!
さて。次のミスターHONDAは
いつ、どんな形で、日本に現れるのでしょうか。
どんなトンデモ指示を出すのか、
楽しみです!
★
いかがでしたか。
いやぁ、時代を動かす人たちは、
みな突き抜けていますね。
コンプラだの○○ハラだの、
そんなことばかりを声高に叫んでいるような世界では、
出るはずの杭も出られないような気がしてなりません…。
モラルが崩壊した世界も困るけれど、
均質的で閉塞された発展性のない世界も
また困ったものだと。
ではまた次回のブログ更新もお楽しみに!