2020年11月19日
イノベーティブな組織の作り方
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
組織の作り方についてお伝えします。
それでは、早速。
★
イノベーションを起こす組織に
必要なことって何だろう、
と考えたことはありますか?
人材?
お金?
仕組み?
環境?
たとえばイノベーティブで
ブレイクスルーを起こしそうなアイデアには
報酬を用意する、というアプローチがあります。
凄いモノ(コト)を考えたら、
儲かるゼ!だからガンバってね!
そういうアプローチです。
これ、一見、効果がありそうなのです。
ウマにんじんです。
目の前にぶら下げられた
ニンジン(報酬)に向かって
ウマは必死に走る、はず。
という考え方です。
自分だったら頑張るなあ、
と感じた方も多いのではないかと思います。
これを「予告された報酬」と言います。
しかし、残念ながら
この「報酬」は、こうしたイノベーションには
薬どころか害になることが学問的に確認されています。
つまり、すごくダメな方法なのです。
このとき、人間は
最小の努力で最大の成果を得ようと
してしまうのです。
悪く言えば
「手を抜いて美味しいところだけを貰う」
そういう気持ちになってしまう。
それだけでなく、
その創造行為自体が
ものすごく質が悪くなるのです。
では、どういうときに
人間のイノベーティブな能力は
最大化されるのか?
それは、、、、
「なんか面白そうなんだよね」
「本当にやってみたかったんだ」
「これ、実現したらスゴイと思わない?」
、、、、というような
本人の、ある意味純粋な
「内発的動機」があるときです。
要するに内側、あなたの気持ちが
もっとも重要なのです。
最初の問いに戻ります。
イノベーションを起こす組織に
必要なこと何か?
それは、、、
あなたが
「なんか面白そうだから」
と思ったときに行うことを
止めないゆとりがあることです。
「やりたいなら、やっていいよ~」
という自由な雰囲気を漂わせていることです。
つまり、
内発的動機を殺さないカルチャーを
持つ組織こそがイノベーティブになれます。
どんな組織かというと、、、
たとえば、
創業期から全盛期に至るまでの
SONYです。
「技術者のための理想工場」
というコンセプトがカルチャーとして
実現されていました。
あるいは初期のGoogleは
完全にそうでした。
アラン・ケイが居た頃の
ゼロックスのパロアルト研究所もそうです。
ちょっとティールな感じです。
つくるのは簡単ではないかもしれませんが、
挑戦のしがいのある組織です。
もし、イノベーティブな組織を
つくりたいなら
ぜひ、トライしてみてください。
★
いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!