2021年7月3日
2つの文明はどのように融合するのか?
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今日のコラムは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫の友人が、
出版した書籍より、
「2つの文明はどのように融合するのか?」についてお伝えします。
それでは、早速。
★
友人が本を書きました。
ただ、どのジャンルに入るのか
ちょっと分かりにくい本です。
極地への紀行記とも言えるし、
彼の頭のなかに浮かんだ
強烈な問いへの答えを探し求める旅、
とも言えます。
ある種の自己探求の本とも、
自己啓発の本とも、言えるでしょう。
この本は、たった一つの問いが
モチーフになっています。
彼の問いは極めてシンプルです。
「2つの文明はどのように融合するのか?」
2つの文明とは
アマゾンの奥地で自然とともに
人の種として能力を十全に使いながら
おだやかに生きる文明と。
テクノロジーの発達と
複雑な経済機構、統治機構に
囲まれた現代文明と。
人間の始原の姿を保った文明と
その姿とは隔たった地点まで来た文明。
コンドルの文明とイーグルの文明。
対照的ととらえるのか、
非対照的な別の道筋を通った2つと
とらえるのか。
その2つの文明の融合は可能なのか?
どのように可能なのか?
そういう根源的な問いです。
南米のシャーマンには
次のような神話が伝わっているらしい。
コンドルの文明も、イーグルの文明も、
近い将来、絶滅の危機に陥る。
しかし、
“2つの文明がお互いに理解しあい、
ひとつに融合していくなら、
絶滅の危機を乗り越え、
人類全体が、新しいレベルの
生き方をするようになる。“
その問いと神話をふところに入れ、彼は、
アマゾン奥地のアチュアル族、インド、
北極圏、グリーランドやカナダのイヌイットの村、
イギリス王室、ヒマラヤ、ブータン、
アメリカのセドナ、再びアマゾンの奥地へと
答えを求め続けます。
答えは私たちの文明には
基本的にはありません。
メソポタミア、エジプト、
インダス、中国の4つの文明が
ベースとなった私たちの文明地域に答えはない。
課題を抱えて苦悶しているのは
私たちイーグル?の文明だからです。
コンドルの文明の苦悶は、
イーグルの文明からやってくるものから
発生しているからです。
問いへの答えが彼の元へ、
つまり私たちの元へ、明確なものとして、
サッとやってくるわけではありません。
しかし、それは、
夏の夜明け前の、ほのかな曙光のように
見え始めています。
その予感めいた思いが
一冊の中にあふれているのが、この本です。
「これからやってくる素晴らしい世界の話」
著者:ヒロカズマ
▼Amazon
https://amzn.to/3jAgcbR
2つの文明の分岐点は
たぶん8千年から1万年前でしょう。
農耕が始まったころまで遡ります。
第二の分岐が文字の発明。
第三の分岐が産業革命。
たぶん、私たちは、
世代的な役割として、、、、
それらの意味を人類史的にひもといて
次の世代へとバトンを渡す役割があるのだと、
この本を読みながら思いました。
「神様の宿題」です。
ぜひぜひ、
「これからやってくる素晴らしい世界の話」
手にとってみてください。
素晴らしく分かりやすく
かつナイーブな筆致で、
彼のこの星での彷徨がつづられています。
しかし、このタイトル、本当に良い!
現在、Amazonエコロジー部門の第一位です。
★
引き続き、今週のヒマラヤFMも
メッセージに引き続きお聴きください。
こちらも文明の話です。
★
世界には
4大文明地域があります。
農耕が起こり、
都市が発達し、文字ができた。
すべての始まりですね。
4大文明は東へ西へと流れました。
※メソポタミア、エジプト、
インダス、中国の4つの文明です。
アジアのはっしこの草原地帯や
そのすぐそばのナイルの肥沃な大地で
育った一神教的な文明は西へ。
ヨーロッパの土台をつくります。
インダス川と黄河の文明は東へ。
アジアの土台をつくります。
で、そのメソポタミアやエジプトも含めて
ぜんぶが流れ流れて行き止まりになったのが
日本列島だったのですね。
行き止まりのどん詰まり。
最後の受け皿ですね。
日本の文化や、
私たち日本人の創造力は
この地政学的なポジショニングと
切っても切り離せないんだよなあ~。
今週のヒマラヤFMは、
という話をしています。
ヒマラヤFM 第197回
こんな場所に日本列島があったから、日本人の創造力は生まれた!
https://www.himalaya.com/ja/pl
★
次回の更新もお楽しみに!