2022年10月15日

アイデアが欲しいなら「思考」を止めなさい

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上鳴風が、
「アイデア」についてお伝えします。

それでは、早速。

 

 

アイデが生まれる場所は・・・

中国では三上(馬上、枕上、厠上)
ヨーロッパでは3B(Bath、Bed、Bus)

・・・と言います。

私の場合はどちらかと言うと・・・
3S(SAMPO散歩、shatyuu車中、SAKEお酒を飲んだとき)。

 

これらのシチュエーションは
基本的に2つのグループに分けることができます。

以下の2つです。

1)移動しているとき
(馬上、Bus、散歩、車中)

2)意識が解放的になるとき
(枕上、厠上、Bath、Bed、お酒を飲んだとき)

 

1)の場合は移動がゆったりと
乗り物にゆだねられているときに
アイデアはやってきます。

リラックスはしているけれど
あまり集中して考えられない状態。

目の前の景色などの変化を見ているだけ。

目や耳などの感覚器官からの
刺激は入ってくるが思考は止まっている状態。

ちょっと変性意識に近い状態です。

 

2)も1)と同じように
日常的に脳への刺激が少なくなり。

これも変性意識に近くなる状態です。

そして、どのシチュエーションでも
程度の違いはありますが
思考は止まることが多くなります。

 

そう、ポイントは「思考の停止」なのです。

つまり「いったん思考を止める」ことが
アイデアを生むために重要なのです。

 

これは、ビジネス戦略塾の今週ONAIRでも
お伝えしているように脳内の
DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)が
「思考が止まる」ほど活発に
働き始めることと関係します。

DMNが働くとき脳内エネルギーのレベルは
読書時の10数倍から20倍近くになるといわれています。

思考が止まったと
私たちが思っているときほど
脳のDMN領域は活発に、情報の「整理と
新しい結びつき(紐づけ)」を行っているのです。

その結果、アイデアが
生まれることが多くなるわけです。

 

デザイン思考で言う
「ダブルダイヤモンド」(拡散と収束)も
ある意味、この脳のリズムを
定式化したものにすぎません。

テーマに対して集中して考えたら
たっぶりと脳を休ませる時間を取る。

収束の過程つまりアイデア化の過程は
かなり「脳まかせ」でいいということです。

 

 

いかがですか。

ぜひ、貴社の、あなたのブランド戦略に
お役立て下さい。

引き続き、今週の「江上鳴風のビジネス戦略塾」も
メッセージに引き続きお聴きください。

 

 

脳の無意識が
脳全体に対して大きな働きを
になっていることを
脳科学はどんどん明らかにしています。

実は無意識そのものが
ことばや計算、間違いの発見や
問題解決まで行う機能を
もっていることが
分かってきているのです。

つまり、意識がつかさどる範囲って
とても狭いということなんですね。

 

意識と無意識の情報処理能力って
どれくらい違うと思いますか?

意識は1秒間に
126ビットの情報量を処理します。

情報を一時的に処理する
脳のワーキングメモリー領域は
数字や文字をせいぜい
5個から7個程度しか保持できません。

対して無意識は1秒間に
1000万ビット!

ほぼ8万倍の情報量を
処理できる能力を持っています。

 

脳の記憶容量は1ペタバイト。

最近のパソコンであれば
だいたい1~2テラのSSDや
ハードディスクを積んでいますが、
その500倍から1000倍の
記憶容量を持っているということです。

 

1ペタがどれくらいの容量かというと・・・

書類をいっぱいに詰め込んだ
4段式キャビネット2000万個分の
文字情報量。

映像なら高精細画像で時間にして
13.3年分というデータ量になります。

これ、あなたの脳が実際に
処理している量ですwww

 

さて。この脳の力を
最大限引き出すには
何かポイントになるのか。

すごく簡単な、シンプルなことが必須。

第264回の放送テーマは、
「じぶんの脳の力を最大化する」で
そのシンプルなことについて
お伝えします。

 

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   ~ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ~
   第264回 じぶんの脳の力を最大化する
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*江上鳴風(えがみなりかぜ)とは、
江上隆夫の筆名、雅号のひとつです。

 

次回の更新もお楽しみに!