2020年9月10日

右手に渋沢、左手に北杜夫

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、こちらの「天命と成功と失敗と」に引き続き、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、悩み多き!?高校生の頃を
思い出しながらお伝えします。

それでは、早速。

 

 

こちらのコラムに書いた
日本の資本主義の父、
と言われる渋沢栄一のことば

「道理に則って一身を終始するならば、
成功失敗のごときは愚か、
それ以上に価値ある生涯を
送ることができるのである。」

成功も失敗も気にしない生き方。

 

それでも、
「道理に則って一身を終始」
しなければならない。

 

いまから、
ン十年前の高校生の頃。

ずいぶん悩み多き高校生でした。

ほんとに鬱々と毎日を
送っていました。

よく考えれば、
高校生なんてそんなものですが、、。(笑)

 

でも、自分が、
何をしたいのか、
何ができるのか。

自分は、
どう生きるのか、
どう生きたいのか。

どうにも出口がなくて
どうにも無能で、取り柄がない自分に
に絶望していたころ。

その言葉に出会ったのですね。

確か、作家の北杜夫さんのエッセイでした。

正確には思い出せないけれど
それはこんな言葉でした。

 

“あなたは生きてきたではないか。
そのことだけで十分。
それだけで価値がある。“

 

「道理に則って一身を終始」
できるはずもない少年は
この言葉にどれだけ救われたか。

生きているだけで価値がある。

まるで安手の自己啓発、癒しなのですが
それが必要な時が人間には確実にある、
ということを学んだのです。

 

右手に渋沢、左手に北杜夫。

 

生きていくには、
案外、バランスがいいかもしれません。

 

 

いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!