2020年9月9日
天命と成功と失敗と
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆が、
「天命と成功と失敗」についてお伝えします。
2020年放送予定の大河ドラマ第60作の主人公で、
新一万円札の顔としても注目される「渋沢栄一」も登場します。
それでは、早速。
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日本の資本主義の父と
言われる渋沢栄一のことばに
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一人ひとりに天の使命があり、
その天命を楽しんで生きることが、
処世上の第一要件である。
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というのがあるそうだ。
あるそうだ、というのは
原典が確認できないので
「あるそうだ」なのです。
ちょっとお許しください。
「論語と算盤」にも
「青淵百話」にも
「雨夜譚」にもないので
誰かが創作したものかもしれません。
ま、とにかく
渋沢栄っぽい言葉ですね。
「論語と算盤」には
“天命”という言葉は腐るほど
出てきますが、
“使命”という言葉はひとつも
出てきません。
つまり、missionは渋沢翁にとっては
天からの詔(みことのり)であって
私たちがどうのこうの言う筋合いではない。
そう考えていたといことですね。
「論語と算盤」には
“私は天とは天命の意味で、
孔夫子もまたこの意味において、
天なる語を用いられたものと信ずるのである”と
書かれています。
天=天命
天命を与える存在が天です。
その天は公平無私なる天です。
誠実な努力をすれば
必ずその人に幸いする、、、
と渋沢殴は考えていたようです。
さらに、、、
一時の成敗*は
長い人生、価値の多い生涯における
泡沫のごときものである。
*成功と失敗のこと
さらに、、、
道理に則って一身を終始するならば、
成功失敗のごときは愚か、
それ以上に価値ある生涯を
送ることができるのである。
と言い切っています。
成功も、失敗も、
あぶくのようなものだと。
500以上の企業の設立に関わった
渋沢翁が言うと、また迫力が違います。
あぶく、か。
あぶく、追いかけすぎ?
と一瞬、自分を
振り返ってしまいました。(笑)
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いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!