2020年10月19日
コロナ禍を生き延びるための 飲食業継続のアイデア38選ーその3/最終回
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
さて、今回のコラムは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
3回のシリーズでお伝えしている
「コロナ禍を生き延びるための
飲食業継続のアイデア38選」の最終回です。
1回目はこちら。
コロナ禍を生き延びるための飲食業継続のアイデア38選ーその1
2回目はこちらです。
コロナ禍を生き延びるための 飲食業継続のアイデア38選-その2
それでは早速、最終回へ。
★
友人の飲食のお店
地元の名物とんかつ屋さんは
コロナ対応を終えて再オープンしている。
オープン前から
テイクアウトの売り上げで
通常の7割の打ち上げをキープ。
彼が地元で積み上げてきた
味、実績、信用がコロナ禍の中でも
しっかりと花開いているんですね。
席数を3分の2に減らして
再オープンしているのに、
早くも通常通りの売り上げが立っている。
これは、業態的にラッキーな部分も
ありますが、今までの取り組みが素晴らしく、
お客様に信頼されていなければ
これはあり得ない。
つまり、「ふだん」がどれだけ大切か、
の証明になっているんですね。
いつものことを高いレベルで、
手を抜くことなく、コツコツと
やり続ける。
危機を乗り越える力は
今も昔、そしてこれからも
「凡事徹底」にあります。
以下、「コロナ禍を生き延びるための
飲食業継続のアイデア38選」第三回。
何の役にも立たないかもしれませんが
38のアイデアを記します。
今日は最終回で26から38+αまで。
世間一般でとっくに
やっているごく当たり前の
アイデアも整理の意味で書いています。
本職の人から見たら、何をくだらない、
まったく実現不可能と一笑に付されてもいいと思い、
なるべく数を出してみました。
(1)~(25)はこちらのコラムまで。
1回目はこちら。
コロナ禍を生き延びるための飲食業継続のアイデア38選ーその1
2回目はこちらです。
コロナ禍を生き延びるための 飲食業継続のアイデア38選-その2
(26)台所のお片付けコンサル
プロの知恵をご家庭に!収納の仕方を教える、
食材の保存方法を伝授する、
ストック食材には何がいいのかを教える。
キッチンの知恵を伝えてください。
(27)エアースナック、エアーバー
これは最近、やっている店が増えているようです。
お酒のときの話し相手だけをするスナックママさん。
少しだけしゃれた会話するバーマスター。
有料でZOOMをつかって開店。支払いはペイパル、カード?
店主側は実際のお店から中継。支払った人だけ映像の
パスワードがメールで来る。
ひょっとしたらカクテル、ウィスキーなどをセットして
パッケージで送って、一定額を飲んでくれれば
お店に実際のボトルがキープできるとか。
ちょっとリアルとの融合があるといいなあ。
やろうと思えばカラオケも可能ですね。
(28)海外向けに健康にいい有料の日本料理教室を通訳付きで開催
世界遺産「日本料理」の作り方を翻訳付き動画で
何本か制作。YouTubeを使ってアナウンスし、
動画登録者にセールスする。
実際の日本料理をTOPシェフから習える
海外向け料理教室。レシピもダウンロード販売する。
面倒だったら、国内向けにつくってもいいです。
(29)ジモトイーツを行う
ウーバーイーツはお店側が30%も料金を取られて
利益が激減するのでチーバーイーツ、トチギ―イーツとか・・。
地元での共同配送サービスを立ち上げる。
そんなに固く考えずに、まずはやってみる。
地元、地域でクラウドファンディングを立ち上げてもいい。
<経費を減らし、お金を持ってくるアイデア9+α>
日本の行政の非効率性は、素晴らしいものがある。
もう、博物館に記録として残しておきたいほど。
日本はコロナ禍で政府への信頼がかなり低下した、
かなり珍しい国らしい。中国、韓国、台湾。
どれも信頼度がアップしている。欧米もおしなべてそうだ。
今月のお金に困っているのに、給付金や貸付は、
行政書士でさえ困りそうな煩雑な書類提出と手続き。
振り込まれるのは2か月先という事態になっていたし。
この状況を打破する政治のリーダーシップも見えない。
緊急時にこそシステムのダメさ加減が露呈します。
東日本大震災時といっしょですね。
まあ、愚痴を言っても始まらないので、
やれることをやりましょう。
これは、ほとんどが今やられていることだ
と思うので新味はありません。
アイデア9とタイトルしながら、
アイデアとも言えないですね。
申し訳ありません!
整理という意味で記載しておきます。
(1) 大家さんに家賃減額交渉
大変な状況の大家さんも多いと思いますが、
一度、希望額を言って交渉してみてください。
支払い猶予のお願いもあります。
私、リーマンのときにこれをやりました。
で、現在まで10%引きのままです!
(2) 従業員さんに減額交渉
従業員の人たちだって大変。でも、内情を
きちんと詳らかにして、お願いしてみてください。
もちろん、経営者が最大限減額した上での話ですが。
(3) 食材の若干だけの減額交渉
生産者さんも大変です。せっかくの産物を
廃棄している生産者さんもいると聞きます。
もし、可能なら、ということで。
(4) 合同店舗での営業
これも設備等の問題もあるので、
現実的ではないかもしれませんが。
何店舗かの飲食店が協力体制を組んで合同店舗での
営業はいかがでしょう。家賃はシェア。
簡単な契約書をつくってルール決めして、
固定費削減、営業を維持。
(5) 緊急融資、給付金はぜんぶ使う
まずは、何が使えるか、どんなものがあるのかをチェック。
課題山積ですが。意外に分かりやすいのが自民党のサイト。
「新型コロナウイルスにともなう
あなたが使える緊急支援 | 自由民主党」。
https://www.jimin.jp/covid19/?fbclid=IwAR2D8oLaWenapNV5VeXSV-auMO_SI_8lTJqk2mFSKTwlvXwVcZYt3FTaJNo
(6) 地元の信金に融資依頼
別にどのような金融機関でもいいのですが、
馴染みの信金さん、あるいは地銀さんに
お願いしてみてはいいかがでしょう。
(7) クラウドファンディングを使う
たくさんの飲食支援のクラウドファンディングが
立ち上がっています。活用しましょう。
Makuake https://www.makuake.com/
READYFOR https://readyfor.jp/
CAMPFIRE https://camp-fire.jp/
(8) 商店街単位で地元自治体に動きかけ
1人の知恵と力より、みんなの知恵と力で。
行政、政治を動かしていきましょう。
(9) 業界団体で動く、働きかける
いろいろな料飲系の団体があると思うのですが、
団体単体よりも連合団体をつくると
(つまり、票数が見えてくると)政治家への
働きかけが効いてくるように思います。
動きが遅く、下手をすると見捨てるように
動いている政治へ働きかけるための圧力を生んでください。
(+α)閉店する、廃業する
残念ながら、見通しが立たない場合には、
閉店、廃業も視野に入れてください。
絶望して命を絶った飲食店主がニュースになっていました。
築き上げてきたものを手放すことがどれほど辛いことか。
でも、悲しすぎます。生きていくことはできます。
生きていれば再起もできるでしょう。
状況を冷静に判断できるなら早めに実施するのもあり、です。
その場合、従業員は会社都合で解雇してください。
すぐに失業給付が受けられます。失業保険がない場合は、
できれば一時金。再起を誓って閉められればいいですね。
コロナ禍は誰にとっても大きな試練です。
この中で力尽きることのないように、
どうか1人でも多く、1店舗でも多く、
商いが続けられるように!
★
いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!