2023年8月8日
星野リゾートのブランド戦略〜ビジネス戦略塾 第307回
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今回はブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が
「星野リゾートのブランド戦略」
についてお話しします。
それでは早速どうぞ!
★
ごく最近、気づいたんですが
星野リゾートはコロナ禍でも、
ホテルを開業しているんですね。
もうほんとにびっくりしました。
だって、インバウンド最悪。
国内旅行にも誰も行かなかった、
あるいは全然回復が見えてない
タイミングの2021年2022年にも
8つの施設をオープンさせているんです。
*2022年11月に開業したホテル「界 出雲」
画像出典:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiizumo/
ホテル開業には数年が掛かります。
そういう意味ではコロナ禍前の
2019年以前に仕込んだものが
2021年、2022年と開業にこぎつけた
とも言えます。
しかし、オープンした場合は
従業員の給与や施設の維持費など
運営費は赤字を覚悟しなければなりません。
余力がある企業だから出来た、
とも言えるのですが
それでもコロナ禍が終わることを
見越した勇気ある経営だと感じます。
これは同じ業界でも
まったく業態が違うアパホテルが
コロナ禍で出店攻勢を
止めない姿勢と似ています。
どちらもブランドなのだが、
意味合いがまったく違います。
アパは「宿泊」という機能だけに
特化したブランド。
そこに情緒的な、
エモーショナルな価値は一切ありません。
これは私の直感で言っていますが
マーケティング調査をしても同じ結果でしょう。
対して星野リゾートの5つのブランドは
機能以上に情緒的価値が盛り沢山。
飲食ビジネスに例えるなら
牛丼チェーンと高級レストランを擁する
レストランチェーンくらい違います。
そして、好き嫌いは別にして
ビジネスとしてどちらも優れています。
ブランディングという視点で見るなら
アパホテルは家電量販的で、
機能と価格と効率性を極限まで追求し、
イメージ的なものはまったくありません。
経営者はそんなものは喰うためには
一切ムダ、要らないもの、と思っているはずです。
この見識が間違っているかというと
間違いではありません。
それは一つの見識だし、
そういうビジネスなのです。
だからアパは「量」を取りに行く。
「量」が勝敗を決めるからです。
逆に星野リゾートはブランドを
情緒的な価値がなければ死んでしまいます。
要約すればアパは「寝室」ビジネス、
星野リゾートは「思い出」ビジネス。
業界が違っていると言っても
過言ではないのです。
たぶん、どちらの経営者も
お互いのことにまったく関心がないとはずです。
さて。そして。
ブランディング視点で見れば
私も「アパ」には一切関心がありません(笑)
そういうわけで今週の放送は
「星野リゾートのブランド戦略」がテーマ。
5つのブランドをどのように
育てようとしているのか?ひも解きます。
このお話の続きは、
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~ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ~
第307回 星野リゾートのブランド戦略
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*江上鳴風(えがみなりかぜ)とは、
江上隆夫の筆名、雅号のひとつです。
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