2022年6月18日
地獄への道に敷きつめられている意外なモノって?
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上鳴風が、
「地獄への道に敷きつめられている意外なモノって?」ということで、
「合成の誤謬」について考えてみます。
それでは、早速。
★
「合成の誤謬」というのがあります。
ごうせいのごびゅう、と読みます。
これは部分では正しいことをしているのに
全体としてはおかしなことになってしまう。
そういう状態を指します。
いまの社会の動き、ひとつひとつは
政治家も、官僚も、企業も、
そして私たちも合理的あるいは
善意の判断に大方基づいています。
なのに、あれ?何でこうなるの?
ということであふれていますよね、世の中は。
困ったことに。
「合成の誤謬」を別の意味で
読み換えたことばがあります。
「地獄への道は善意で敷き詰められている」
The road to hell is paved with good intentions
ヨーロッパのことわざだと言われているものですが
マルクスなどもこのことばを資本論に引いています。
大月書店版だと
「地獄への道はいろいろな良い意図で
舗装されているのであって~」となっています。
(資本論1.334P)
良かれ良かれと思って皆が行動した結果が
にっちもさっちも行かない最悪の状態を導くわけです。
合成の誤謬をどう避けるか?
地獄への道を歩まずにすむには
どうするのか?
この解決策を人類は
まだ見出していません。
希望があるとすれば、たぶん、
それぞれに逆のパターンも存在する、
ということです。
「合成の誤謬」があれば「合成の天恵」
つまりその逆も生じている。
天国への道が
「意図せぬものから出来上がる」ことも
あるのではないか、と思うのです。
テクノロジーやシステムを
善なるものにしていくには、私たちの
思考のレベルをさらに上げる必要があるようです。
★
いかがですか。
ぜひ、貴社の、あなたのブランド戦略に
お役立て下さい。
引き続き、今週の「江上鳴風のビジネス戦略塾」も
メッセージに引き続きお聴きください。
★
ブランディングをやっていると
「ブランド・エクイティ」ということばを聞きます。
あまり耳慣れないことばですが、
エクイティ(Equity)とは資産とか資本、
あるいは株主の持ち分のことです。
ブランド・エクイティとは
ブランドの資産という意味です。
このことばはブランド大家の経営学者
デイビッド・アーカー教授が唱えだしたもの。
でも、ブランドの資産って何?
これが想像できるように
目に見えない資産なんですね。
なぜなら、アーカー教授が
あげているブランド・エクイティの5つの要素は・・・
1)ブランド・ロイヤルティ:ブランドへの忠誠度や愛着度
2)ブランド認知:どれぐらい人に知られているか
3)ブランド連想:ブランドから連想できるものすべて
4)知覚品質:消費者がブランドに感じている品質感
5)その他のブランド資産:特許、独自技術、知財など
認知やその他のブランド資産は
分かりやすいのですが
その他はかなり心象的な資産。
計測方法はあったりするのですが
競合との相対比較の中でしか、
割り出せません。
ちょっと難儀なものなのです。
しかし、ブランディングは
基本的には、このブランド・エクイティを
良質な資産として、いかに増やすか、
ということに帰結します。
ぶっちゃけ、ブランディングは
これがすべてなんですね(笑)
これがすべての
ブランド・エクイティを
第247回の音声配信ではお伝えしています。
以下からどうぞ!!
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~ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ~
第247回 ブランド・エクイティって何ですか?
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次回の更新もお楽しみに!