2022年7月9日
なぜ美学が必要なのか
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上鳴風が、
「なぜ美学が必要なのか」についてお伝えします。
それでは、早速。
★
この頃、経営にもっとも必要なのは
「美学」なのではないか、
と思うようになりました。
なにをお前みたいなチンピラが!
と言われるのを覚悟で言いますがwww
美学とは、
あらゆる物事に対する矜持です。
つまり「じぶんの在り方に対するプライド」です。
「それはやらないな~。
そういう利益の上げ方は美しくないから」
「そういうの全然面白くないよ。
こっちの方がワクワクしない?」
些事にこだわる。
自分の気持ちにできるだけ正直。
自分を律するものに従う。
フィロソフィーがある、
とも言えるし。
こだわりの強いバカなヤツとも、
言われるかもしれない。
産業革命以来、世界中にはびこった
儲かれば何でもいいという姿勢。
これが資源の浪費と
取り戻しのつかない環境危機や地球温暖化を
招いてしまいました。
あるいは1980年代以降の金融革命の
とにかく儲けて儲けまくれ、という風潮。
この風潮が、
実体経済を大きく傷つけるまでに、
お金を化け物的存在にしてしまった。
ここに欲望はありますが、
美学はありません。
欲望にも、美しい欲望と
破壊的な、醜悪な欲望があることを
分かっているかが重要なのです。
昔々、映画監督の小津安二郎が
将来、東宝の社長になる若者さんに
酒場で語っていたことばがあります。
「藤木くん、人間は
すこしくらい品行は悪くてもよいが、
品性は良くなければいけないよ。」
人間の品性という地点から
じぶんの行いをどう見るのか。
どう律するのか。
たぶん、それが、私たちが
追求しなければならない「美学」だと
私は思います。
★
いかがですか。
ぜひ、貴社の、あなたのブランド戦略に
お役立て下さい。
引き続き、今週の「江上鳴風のビジネス戦略塾」も
メッセージに引き続きお聴きください。
★
相対性理論を100年以上前に創りあげた
アインシュタイン。
その相対性理論をつくる素となる
問いがあります。
それは・・・
―――――――――――――――
光の速さで光と並走したら
光は止まって見えるのか?
―――――――――――――――
・・・でした。
これは彼が16歳のときに
夢中になった問いかけです。
アインシュタインは
ある意味、偶然、後年に相対性理論を
導くことになる素晴らしい問いを
思いついきました。
物事の本質を打ち抜きたいとき、
こうした問いは欠かせない
最重要要素です。
さて。彼の名言のひとつに・・・
―――――――――――――――
私は地球を救うために
1時間の時間を与えられたとしたら、
59分を問題の定義に使い、
1分を解決策の策定に使うだろう。
―――――――――――――――
・・・ということばがあります。
実はマーケティングやブランディングで、
この問題の定義に当たるものがあります。
それが、ユーザーのインサイトです。
なぜ買うのか。
購買行動の裏側に眠っている
意識的にしろ、無意識的にしろ
本音と言えるようなもの。
ビジネスであれば59分を費やして
追求しなければならないものです。
なぜなら、深い洞察力に富んだ
インサイトをつかんだ瞬間に、
マーケティング戦略やブランディング戦略も
同時に生まれるからです。
きょうの放送、250回目のビジネス戦略塾は
前回のターゲットの心を分解する〜ビジネス戦略塾 第249回と同じく
サイコグラフィックのセグメンテーションとインサイトを扱います。
缶コーヒーユーザーの心理を
ひも解いていきます。
以下からどうぞ!
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~ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ~
第250回 意識の流れをシミュレートしてみる
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「Egamingのあなたもブランドになれる!パーソナル・ブラ
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次回の更新もお楽しみに!