2024年7月27日

「心理的安全性」を復活させる

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
 
今回はブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が
”「心理的安全性」を復活させる”
というテーマでお話しします。
 

それでは早速どうぞ!
 
 


 
 

最近、「心理的安全性」ということばを
よく聞きます。

 
勘違いしやすいのは
「心理的安全性」が保たれた組織とは
「誰も嫌なこと言わなくて、みんなで
和気あいあいとやっている組織」ではない、
ということです。
 
 
「心理的安全性」が保たれた組織とは
「メンバーが自分の意見や考え、気持ちを
安心して発言できる状態の組織」。

つまり、言いたいことを忖度などなく、
ガンガン言い合える組織だということです。

 
そういう意味では、
日本という社会は安全で快適ではあるけれど
「心理的な安全性」は低い社会かもれません。

上に対する忖度と、周囲に対する慮りと
嫌いな人に対する影での誹謗中傷と
ストレス解消としか思えない罵詈雑言で
あふれているように見えるから。

 
 
心理的安全性の低い組織の特徴があります。
 
それは行き交う情報の量が少なくなり、
多様性が失せて、質が悪くなるという特徴です。

悪貨が良貨を駆逐するように
ダメな情報が流通するようになるのです。

 
その結果、イノベーションの起こる確率が
劇的に下がります。

だって、意見の多様性がないわけですから、
新しいものが生まれないんですね。

こうして社会が沈滞してゆきます。

 
 
これを打ち破るには、
以下のことを実践する必要があります。
 
1)リーダーが率先して心理的安全性を大切にする
2)メンバー同士の相互理解を深める
3)活発なコミュニケーションを促進する
4)失敗を許容する文化を作る
5)多様性を尊重する

 
 
ん~、簡単ではありません!

でもね、ひとつ、日本人の知恵で
やっていた良い習慣があって。
 
それは「昭和の居酒屋飲み会」(笑)

要は「きょうは無礼講だ!」
という懐かしのアフター5。

アレです。

 
 
若い方たちは拒否するだろうけど(笑)

先の1~5が、不思議なことに、
ほとんど実現されている場なんですよね。

 
1~5をよく見て下さい!

ほら、無礼講で大丈夫になってません?

これって、同調圧力に負けやすい日本人が
生み出した古臭くも新しい習慣なのです。

 
昭和の飲み会、復活!
(とはいかないかもしれませんが)

でも、真面目に心理的安全な組織づくりに
いいんじゃないかと思っています(笑)
 
 

 
 

いかがでしたか。

昭和の飲み会、
「きょうは無礼講だ!」のノリが消滅しかけている昨今。
だからこそ、世間の空気感から感じる
心理的安全性は低いのかも……。

そう考えると、
妙に納得してしまったきょうのお話でした。

 
ではまた次回のブログ更新もお楽しみに!