2020年9月21日

「問い」を生み出す時代がやってきた

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

秋の連休をどのようにお過ごしでしょうか。
今日のコラムでは、ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「アート思考」についてお伝えします。

それでは、早速。

 

 

「アート思考」というのが
注目を集めています。

 

いまは、、、

いっすん先が闇というか
ジェットコースター状態です。

だって、このコロナ状況なんて
今年のお正月の時点で
予想した人なんて、
世界中にそれほど居なかったわけだし。

もう、まったく、
どうなるかなんて分からない、
見えないわけです。

 

これをVUCAって言う、
と前にお伝えしましたが。

VUCA(ブーカ)

Volatility(変動性)、
Uncertainty(不確実性)、
Complexity(複雑性)、
Ambiguity(曖昧性)の
頭文字を並べたアクロニム。

1990年代後半にアメリカ合衆国で
軍事用語として発生したが、
2010年代になってビジネスの業界でも
使われるようになった。

「今はVUCAの世界になった」
というような文脈で使われることも多い。

※wikiより

※アクロニムは合成語のこと

 

ま、コロナは、
ほんとにVUCAだし、
これからやってくる
世界的な不況だって
VUCAです。

 

VUCAの世界は
いわゆる「正解がない」世界です。

たぶん、世界の次数が
ひとつ上がってしまったんですね。

だから、何らかの答えまでの
道筋がいままでの見方、
いままでのやり方では一気に
見えなくなってしまったのです。

 

この時代の中で、
アート思考というのが
注目を集めています。

なぜなんだろう?

と思っていました。

いくらアートを眺めても
味わって、そこに現実に対処する
ヒントなんて転がっていないように
思えるからです。

でも、ある本を読んで
その秘密の一端が分かった気がしました。

なぜなら、およそ
近代から現代にかけての美術・芸術は
あるいはアートの世界は、、、、

100年以上前から、
VUCAな状況を経験し、
何度も何度も革新を起こしてきた
歴史を持っていたのです。

整理されて読むと
なるほど!の連続でした。

革命的な転換を
何度も、何度も、経験しているんですね。

私たちの「認識」に対して。

 

アート史は
人間の「認識の革新史」だったんです。

それは、、、、

1) マチス
2) ピカソ
3) カンディンスキー
4) デュシャン
5) ポロック
6) ウォーホール

という順に起こっていきます。

 

重要なのは
この6人が「問い」を
生み出す人だったということです。

VUCAな世界の中では
本当に求められるのは、
答えをひねり出す人ではなく。

適切な「問い」を
立てられる人なのです。

誤解しないでほしいのは、
適切な「問い」とは
その場にふさわしい
誰もが納得できる「問い」ではない
ということです。

それは最も難度が高い、
思いもしなかった「問い」です。

でも、それは気づけば、
私たちにとって非常に重要である「問い」。

しかし、まだ誰も気づけていない
そんな「問い」です。

その自らが生み出した
「問い」に向けて歩みをやめずに
自分なりの答えに辿りつたいのが
先の6人なのです。

いや~、そういう意味では
とても、エキサイティングな
そしてわくわくする時代に
入ってきたのだ、ということが
言えると思います。

興味があったら、
以下の本をぜひ!!

筆者は美術の先生です。

=============
「13歳からのアート思考」
末永幸歩/ダイヤモンド社
=============

中学生向けでとても評判の
美術の授業を本にしたものなので
とても分かりやすく書かれています!!

https://amzn.to/2RIdimv

 

 

いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!