
2025.12.06
facebook、LINEに依存するとヤバいなあという話
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今回はブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が
「facebook、LINEに依存するとヤバいなあという話」
をしたいと思います。
その前にお知らせです↓
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それでは、本題へどうぞ!
★
私が、いま止められたら困るサービスに
facebook、LINEがある。
日本マイクロソフトの元社長・成毛眞さんも
書いていたが、これらのメディアを通じてしか
連絡を取れない親しい友人が何人もいるからだ。
私も、ずいぶん困る。。。参るだろうなと思う(笑)
LINEは24時間365日、
人々のライフラインになることを掲げていて
そして、日本ではそのようになっている。
ただ、ここにひとつ大きな問題があって。
上下水道やガス、電気のように
これらが社会的インフラになっていることだ。
Facebook、LINEなどのSNSは、
正確に言えば「疑似社会的インフラ」になっている。
いま水道事業を民間に委託することが
宮城県などで始まっていて、選挙などでも
争点として取り上げられることがある。
背景に私たちの不安があるから。
なぜなら「社会的インフラ」は
止められたら困るからだ。
お金が払えないと
電気、ガスは簡単に止まってしまうが
水道はかなりの期間止まらない。
水は生命維持に欠かせない。
インフラにも収益性は問われるが、
「社会の維持」が最も問われるべきことだ。
でも、Facebook、LINEも
ひとつの私企業が運営していて。
彼らは資本の論理で動いているから
当然、その論理は「収益の最大化」を目指す。
収益の最大化、サービスの維持運営に
支障があるとすれば一個人などすぐに切り捨てる。
だから「投稿の強制削除」や
「垢ban(あかばん)」が度々発生する。
彼らはルール違反と言い、
使用規約に書かれていると言うだろうが
それらは「私企業の意志」に左右されるということだ。
そこでやっと、私たちはこれらがなんとも
「幻想的な社会インフラ」であることに
気づかされると言うわけだ。
私はfacebookのメッセンジャーを
もっとも頻繁に利用する。
このSNSがなんとも残念なのは、
マーク・ザッカーバーグという
どちらかというと品性下劣な人物が
このメディアを率いているということだ。
だって、あからさまな詐欺広告を止めない。
そこに対応しようとすると莫大な手間と
機会損失が発生する。
また、ロイターが報じているように
自分たちの収益の約10%が詐欺広告によるとすると
それらの広告止めると売り上げに響く。
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私たちはSNSの在り方を
どこかでしっかりと議論しなければならない。
バスなどの私企業の交通機関を
第三セクターのような形式で半公共化する例があるように。
★
いかがでしたか。
SNSが台頭して、
世界中の誰とでも繋がりたい人と繋がれるようになりました。
唐突に、あのイーロン・マスクから
コメントがくることもあるのが今というご時世。
ネガポジあるけれど、
やれること、やりたいことの可能性が
広がっている夢のような時代ともいえます。
それゆえに、そのアカウントがなくなったら、
深くつながっていた人であっても、
もう誰とも繋がれないのがSNS。
少し前は電話、さらにもう少し前は手紙、
最終的にはその人に会いにいくという住所といったものが
手がかりになり、フィジカルなものがつながる手段でした。
つまりは、リアルな本人に会うのが
繋がる手段の究極で確かな形というわけです。
フィジカルになればなるほどつながりは確かになる分、
関われる人数は限られる。
オンラインになればなるほどつながりは希薄になる分、
関われる人数は無限に近づく。
その分、可能性も広がっていく。
LINEやfacebookはある程度
リアルな繋がりに紐づいているけれど、
その性質はオンライン。
基本、リアルな繋がりなのに、
オンライン(フィジカルなつながる手段をもたないネットワーク)
というのがとても危うい。
でも、使っているユーザーや提供者たちは
その危うさにそこまで気づかず(気づかないふりをして?)、
インフラが広がっているという現実。
難しい問題です。
それでは、またの投稿をお楽しみに!
