2024年5月25日

人類はなぜアフリカを出て世界へ散っていったのか?

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今回はブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が
「人類はなぜアフリカを出て世界へ散っていったのか?」
というテーマでお話しします。
 
それでは早速どうぞ!
 
 


 
 

きょうは、ちょっと壮大な話です。
 
人類は19万5000年前から
12万3000年前まで続いた
寒冷・乾燥期に人口が激減しました。
 
当時の人類は、南アフリカの
海辺に追い詰められ、
子供を作れる年齢の人口は
1万人以上から数百人まで
減っていることが分かっています。
 
わずか、数百人です。
人類全体で!
 
小規模な体育館をやっと
いっぱいにする人数しか
母になれる人はいなかった。

このとき人類の命運は
尽きようとしていたのですね。

 
 
しかし、彼らは貝を食べ、
球根を食べて、なんとか
およそ7万年も続いた、
この氷河期を乗り切ります。
 

その後、個体数が回復した人類は
5~6万年前にアフリカから
地球全体への大規模な移動を始めます。
 
おおよそ12万年前~20万年前にも
アフリカを出てはいたのですが、
本格的に始まったのは
5~6万年前からだと言われています。
 
なぜ、出アフリカが始まったのか。

 
 
いろいろな説があります。
 
大規模な災害により住めなくなった。
気候変動による飢餓のため。
 
出アフリカは
数人や一家族のみの行動ではなく、
たぶん数十人から数百人単位の
部族的な移動だったと考えられます。
 
なぜなら、その土地に定着し、
子孫を増やせる規模ではなくては
ならないからです。

ということは、
ある程度、道具や食料も携えての
集団行動です。

肉食の野生動物や
危険な動植物も多い中で
なぜ、そのリスクを冒そうとしたのか?
 
 

私が好きな説は「好奇心から」です。
 
 
あの山の向こうに何があるか見てみたい!
川を下るとどこに出るのだろう?
この大きな海の向こうには何があるのか?

どんな人間が向こう側にはいるのか?
どんな食べものがあるのか?
どんな景色を見る事ができるのか?

住み慣れた場所をたたんで
リスクの多い冒険を試みる。

むくむくと膨らむ好奇心に
抗しきれなかったのではないか。

 
 
あそこの先に何があるか、
チョー見たくてたまんねええ!
ねえ、みんな行ってみないか?

好奇心に勝てなくて大失敗をしてしまった
集団も無数にいた中で生き延びた者たちの中から
また、その先を見たいと旅立ってゆく。

 
そうでなければ・・・
 
4万5000年前にヨーロッパに
4万年前に東アジアに
3万年前にシベリアに
1万5000年前に北アメリカに
そして1万年前に新大陸の
南端(パタゴニア)にまで
辿り着くはずはありません。
 
外的な要因ではなく
内的な要因で人類は世界を散っていった。
 
ちょっと楽しくなります。

 
この話、もう少し続きます。
 
また次回の週末に。


 
 

いかがでしたか。

遠い昔、アフリカに住んでいた
私たちの祖先。

約12年前、数百人になったとき。
その後、何万年もの氷河期を乗り越え、
アフリカ大陸を出ようとしたとき、
運命を変えるその瞬間の彼らを思うと、
なんだか心が震えます。

そう感じるのはやはり同じDNAを持っているからかも…、
といったら言い過ぎでしょうか。

 
ではまた次回のブログ更新もお楽しみに!