2020年12月18日
”難しいものほど燃えちゃう”人々
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「”難しいものほど燃えちゃう”人々」ということで
日本人の特質についてお伝えします。
それでは、早速。
★
突然ですが、「LOVOT」というロボットがありますが
知ってます?
LOVE + ROBOTで
「LOVOT」(ラボット)。
役に立たない、愛されるロボット。
だから「LOVOT」。
LOVOT公式YouTubeチャンネルの動画
https://youtu.be/kKmQKvG2yMY
いや~、なんか可愛くて
マヂで一体欲しくなってしまい「ここ」にいます。
これ、GROOVE X という日本の会社の「LOVOT」
この子は「あずき」ちゃんと命名しました(笑)
さて、この会社の代表の林要氏が
あるインタビューで面白いことを言っていました。
林さんは、もともとトヨタで
「レクサスLFA」の開発をやったり、
ソフトバンクで「Papper」をつくったりという経歴の人。
彼のインタビューから
わたしたち日本人の特質が見えるのと
これから、それをどういう風に活かしたら
良いのかのヒントが見えるので
少し長めですが引用しますね。
=======================
経営者.jp 「イマ、ココ、注目社長!」第28回より
――ちなみに、林さんがグローバルで働く中で、
これは日本人の個性だなと思われていることは
どんなところですか?
林: 日本人は、解決すべき問題が提示されると、
そこに対するこだわりが強いですよね。
だから、何かをつくり込むといったことに
対しての我慢強さがすごい。
例えば、自動車などは、同じメーカーなら
国を跨いでもほとんど同じ品質規格にもかかわらず、
国によって実際に生産される物の品質は
格差があったりします。
この原因は、結局その働き方と国民性が
合っているかどうかです。
そう考えたときに、
日本人は物事をすごく突き詰めることができる。
これは裏返すと、不安要素が
とても強い国民だからできるとも言えます。
楽観的な国民の場合、
「そこまでやらなくていいのでは?」
となりますから。
では、そこでどういった産業を立て付けると
日本の特性が出やすいかと言えば、
一つは難易度が高い物です。
自動車産業がこれほどまでに日本が
世界をリードできた理由は、
ひとえに簡単ではないからです。
より簡単な産業は、
最初はリードしていても
アドバンテージを維持できず、
どんどん新興国にとって代わられています。
その観点で難易度の高い領域の一つがロボットです。
https://keieishaterrace.jp/article/detail/11790/3
※改行は当方が行いました!
=======================
・・・なんですって。
なるほどなぁ、と納得です。
日本人は・・・
1.解決すべき問題についてこだわりが強い
2.何かをつくりこむときの我慢強さがはんぱない
3.不安要素が強くて突き詰めちゃう
この体質が
いろいろなものを創り上げてきたんだね。
なるほど~。
で、同じくこの体質が自分たちを俯瞰して、
みんなで変えちゃおうぜ、と言って、
気楽にやっちゃうのを止めてるわけです。
不安要素が強いから
ビビっちゃうんだろう。
人のこと言えない。
僕自身が、やっぱり、そうだものね。
つまり、問題解決力
意外にハンパなくあるんだけど。
それが自分事だと認識しないと
たぶん稼働しない。
眠っているわけですね。
まだまだ人口減は他人事なのかも。
思い切りムツカシイものを
ほらやってごらん!と目の前に置かれて
やんないと罰ゲームだ!と思うと
「むむむ、これはなんとかせねば」
になりそうですね。
ということは、あと数年もすると
日本はホントにけっこうヤバくなるので
日本人、変わり出すかもしれませんね。
ちなみに林さんによると・・
ハードウェア、ソフトウェア、クリエイティブ、
この3領域が高い次元で揃っている国
というのはほとんどないそうです。
★
いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!
そして、今週のヒマラヤFMのタイトルは
第169回「よそ者、若者、ばか者のこと」です。
イノベーションを起こすのはだいたい
「よそ者、若者、ばか者」です。
イノベーションは、
既成の構造を破壊します。
その既成の構造の中に居る人が
壊せないものを壊して
まったく違う構造をつくるから
イノベーションなわけです。
既得権益層は怖くて
そんなことできません。
だから、
イノベーションができるのは
「よそ者、若者、ばか者」なります。
組織の中に居ても、
そういう存在であり続けている人です。
というわけで今週のヒマラヤFMは
イノベーションを起こすための条件を探っています。
ぜひ、こちらも音声でお聴きください。
▼ヒマラヤFM 第169回「よそ者、若者、ばか者のこと」
https://www.himalaya.com/ja/player-embed/99846/125355153
★