2024年8月3日
牛とCO2
こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
今回はブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が
「牛とCO2」というテーマでお話しします。
それでは早速どうぞ!
★
食料生産が環境に与える影響の
グラフがあります。
↓
https://x.gd/EqhvD
これは1kgの、
その食料を生産するのに
いったいどれくらいのCO2が
排出されているのかを
グラフ化したものです。
ぶっちぎりの1位は「牛」です。
牛肉生産用の牛1kgの生産に
なんと99.48kgのCO2が排出されています。
つまり、ほぼ100倍。
2020年の世界の牛肉生産量は、
7160万トン。
(枝肉換算ベース、FAO Food Outlook、2021年6月)
https://www.alic.go.jp/joho-c/joho05_001774.html
だとすると、牛肉生産で
1年間に排出されるCO2量は
71億6000万トン。
2020年の世界のCO2排出量は314億トンです。
https://www.jccca.org/global-warming/knowleadge04
つまり、CO2の22.8%は牛肉生産で
排出されていることになります。
ただ、ここには乳牛での
CO2排出量は入っていません。
乳牛が牛乳1kgを生産させるために
排出しているCO2量は33.3kg。
牛肉生産のほぼ1/3の量の
CO2を出している。
ということは、年間に23億8700万トン。
71億6000万+23億8700万=95億4700万トン!
これが牛に直接関わるCO2排出量です。
このグラフを見てざっと暗算すると・・・
https://x.gd/EqhvD
牛肉やその他の家畜の肉の生産、
そこから派生する乳製品などの生産が
人類が排出するCO2の半分ほどを
占めることが分かります。
たぶん。
そして、地球温暖化がこのまま続くなら・・・
2030年代の半ばには食の危機と同時に
西欧的な食文化見直しの、大きな流れが
世界全体を覆う可能性が高いです。
変化は突然に、
そして意外な場所からやってきます。
★
いかがでしたか。
スーパーに並ぶ牛肉のほかにも、
ファストフードとしての牛丼、
ハンバーガー屋、ステーキ屋…。
食べ放題の焼肉屋、ハンバーグ屋、
高級料理店も入れると外食で触れる牛肉は多種多様。
外食で展開する食材で最も多いのは
牛肉なのではないかと思えるほどです。
食肉の中ではブランド化されやすい牛肉、
だからこそエンタメ化しやすく、
ファストフード化しやすいとも言えます。
展開されすぎたともいえる現在の牛肉市場。
江上の伝えるように、
私たちの見ているこの日常は、
いつしかガラリと変わっていくのかもしれません。
ではまた次回のブログ更新もお楽しみに!