2024年12月14日

デジタルと身体性の話

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今回はブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が
「スマホ断ちすると何が起こるのか?」
というテーマでお話しします。
 

それでは早速どうぞ!

 
 


 
 

住宅情報誌スーモが
紙媒体から撤退します。
 
逆にいままで紙媒体が
成り立っていたことに驚きますが。

こうした情報集積型のものは
条件での検索が当たり前なので
ネットのみ移行するのは正解。

 
 
では、いわゆる紙媒体の書籍は
どうなっていくのか?

たぶん音楽のように
デジタルで消費されるものと
LPレコードのように
アナログで好まれるものに
2分されていくのだろうと思います。

 
 
メディアとしての情報量は
現時点では、という限定がつきますが、
紙媒体である「本」という形態の方が
圧倒的に多いと私は感じます。

紙媒体の書籍には
まず大きさ、重さ、紙の質感、紙の厚さ、
表紙のデザインと質感、
紙に印刷されたフォントなどの見え方と質感など
五感で受け取るものがデジタルより遥かに多い。

こうしたタンジブル(tangible)なもの
「触れることができる」「実体がある」ものは
実は膨大な情報量をもっています。
 
 
ZOOMでしか会ったことのときの
その人に対する感覚と
リアルで対面したときの感覚は
明らかに違います。

情報が豊かになるからです。

言語化できない感覚的なものを
無数に受け取れるからです。

タンジブルは
大きな違いをもたらすのです。
 
 

デジタルは身体性を伴わない
インタンジブル(intangible)なもので、
逆に、その身体性の無さが長所とも言えます。

いずれ、この身体性の無さを無くす方向に
デジタルの技術は進化していくでしょう。

 
 
アナログは身体性そのものです。

身体性をくびきとして捉えるか、
可能性として捉えるか。

当分のあいだ、私たちは
デジタルにまみれながら、
アナログを希求するという
二重生活を送ることになります。
 
 
キャンプや瞑想の流行や、
土に触れることや、農業への系統、田舎への移住や
酒や地域のものづくりへの回帰は
このデジタルとアナログのバランスの中で
発生しています。

どっちを取るかではなく、
止揚することが必要なのでしょうね。
 
 
私の場合、昭和な性格なのか
身体性が大好きなのですが(笑)

 
 

 
 

身体性がある方が
受け取る情報量が多く、結果、
処理スピードも多いものもたくさんあると思います。
 
本もそのひとつ。
Kindleでデータに残しながら読む良さもあるものの、
実体としてそこにある紙の本を読む方が早いし、
記憶にも残りやすい、と感じます。

アナログの良さもあるし、
デジタルの良さもある。

いうなれば、
どちらも使えるという今の時代は
とても恵まれているといえます。

どちらも活かしていきたいですね!

 
ではまた次回のブログ更新もお楽しみに!