2020年10月16日

コロナ禍を生き延びるための飲食業継続のアイデア38選ーその1

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

フランス イタリア ドイツ 新型コロナ 1日の感染者数が最多。
新型コロナウイルスの感染が再び急速に広がっているヨーロッパで、
フランス、イタリア、そしてドイツの1日あたりの新たな感染者がこれまでで最も多くなり、
各国で警戒感が強まっていると報道されていました。

一方、日本では、
GO TO トラベルに東京も加わったため、
秋の行楽シーズンと重なり、旅行に行かれる方々もじわじわと。
withコロナのもとで私たちはどのように生き延びればいいのでしょうか

さて、今回から3回のシリーズで、
ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「コロナ禍を生き延びるための
飲食業継続のアイデア38選」を
お伝えします。

すでにご存知だったり、実践されていたりすることも
あるかもしれませんが、お役に立てると幸いです。

江上は「ぐるなび」と陰で言われるほど(笑)、
食いしん坊であり、かつ、こだわりがあります。

そのため、飲食業継続への思い入れは、
人一倍なのです。

それでは、早速、
「コロナ禍を生き延びるための
飲食業継続のアイデア38選」ーその1を
お読み下さい。

 

 

新型コロナは想像よりも、長い、長い、闘いになる。

コロナに対して私たちにできることは
100年前と変わっていない。

およそ100年前のスペイン風邪の流行。

調べてみると、当時に人たちと、
いまの私たちが採用できる対策に、
それほど大きな違いがないことに
あらためて驚かされます。

まず、以下の文章を読んでいただきたい。

 

『罹らぬには
一、病人又は病人らしい者、咳する者に近寄つてはならぬ。
二、沢山人の集まつて居る所に立ち入るな。
三、人の集まつて居る場所、電車、汽車などの内では
必ず呼吸保護器(「レスピレーター」、
又は「ガーゼマスク」ともいふ)を掛け、
それでなくば鼻、口、を「ハンケチ」
手拭いなどで軽く被いなさい。
四、塩水か微温湯にて度々含嗽せよ、含嗽薬なれば尚お良し。』※

 

これは「流行性感冒予防心得」と題して、
大正8年(1919年)1月に、当時の内務省衛生局が
出したスペイン風邪の予防方法。

細菌よりはるかに小さいnm(ナノメーター)、
つまり10億分の1メーター!という極小体の存在には、
抗体を持つしか抗う術はないのである。

対ウィルスという意味では
私たち人類は何の進歩していないのである。

現在、このナノメーター・モンスターが
もたらしている最大の災厄は、経済の停滞だろう。

いったん私たちの生活が止まってみると、
経済とは「お金の回転運動」であることが
まざまざと、体感できる。

いわばお金というバトンを
無限運動のように手渡していくことが、
地球規模の経済という、
もうひとつのモンスターの
息の根を止めるのである。

極小のものが極大のものを
制しているのである。

 

さて。このコロナ禍の中で
特に苦境に陥っているのが、
対人を基本としているビジネスです。

特に飲食業の苦渋の声は、
全国から聞こえてきます。

この打開策がないか。

完全な打開策はないのですが、
それでも策を積み上げれば、
少なくとも多少のリカバーは
できるのではないかと。

 

何の役にも立たないかもしれませんが
38のアイデアを記します。

ちなみに世間一般でとっくに
やっているゴクッごく当たり前の
アイデアも整理の意味で書いています。

もし、万が一、
何らかの刺激になるアイデアが少しでもあって、
爪の先でもお役立ちすれば嬉しい限り。

本職の人から見たら、何をくだらない、
まったく実現不可能と一笑に付されてもいいと思い、
なるべく数を出してみました。

 

◆お店を営業し、
固定費だけでも
稼ぐためのアイデア29

 

まずは、お店を回して稼いでいくためのアイデアです。
営業できている、営業を再開したいお店が対象となります。

当然、お店の立地(住宅街、繁華街、駅前、ビジネス街etc)で
やり方は変わってくると思います。

お客として、この時期、
まず何よりも取り組んで欲しいのは
「コロナのための安全対策の徹底」です。

私のように臆病者は、
誰かが調理したものというだけで
手を出す気がなくなりますし、
コロナ罹患の確率が少しでも
上がりそうな場所には近づきたくはない。

だから、お店をいまの時期でも
利用しようかなと思わせるための
第一条件は「これでもか!これでもか!
と安全対策を徹底していること」と、
そのことを「とにかくアナウンスすること」に尽きます。

コロナがあるから行けない。

だけど、行きたい店、食べたい店、
食べたいモノは誰にでも絶対にあります。

私は、あります。

だとしたら、この第一条件を
クリアできるようにがんばってください。

 

(1) コロナ安全対策の徹底とアナウンス、
調理現場の生放送

 

出来れば、やっている対策をホームページで箇条書き、
および写真付きで、詳細に紹介すること。

またテイクアウト等のお店から出ていく商品には、
すべてのこの情報にアクセスできる
URL、QRコードをつける。

情報の載ったミニミニチラシをつける。
取り組みを店頭ポスターにする。

安い監視カメラを購入して設置し、
ネットで調理状況を見られる状態に
することも考えられます。

通常営業の場合は、入場制限をする。

席数を減らす。席間に天井から透明シートを垂らす。
入り口で検温をする。

卓上の調味料はすべて小袋タイプに。
メニューはQRコード読み取ってスマホで見る。

ガラケーの人はA4コピーの手渡しで、
使ったら捨てる。

お客様が触るところを極力少なくする。
やれることは全部やって、それをアナウンスする。

とにかくリスク対策を徹底していることを、
SNSを使ったりしてアピールしてください。

他の飲食の方がやっている
取り組みが参考になります。
ネットで調べてみてください。

 

(2) テイクアウト、やりましょう

もうやっているお店がほとんどでしょう。
馴染みのお客さんが多いお店、住宅街にあるお店、
オフィスが集中している場所にあるお店は必須です。

 

(3) 出前、やりましょう

人員の確保はありますし、
どこまで配達するかもありますが、
近隣にポスティングで知らせましょう。

半額キャンペーンなどで一度出前の良さを
経験してもらうと、次の注文の敷居が下がります。

 

(4) 歩いていける範囲でポスティングしましょう

自分で手書きの原稿をつくって
コピーして手配りで配るでOK。

ここには「コロナ対策」と
「割引サービスチケット」などの
キャンペーン情報、お得情報は必須です。

 

(5) 当たりくじクーポン付きテイクアウト、宝くじつきお弁当

ただのテイクアウト、出前では面白くないから、
当たりのある商品をつくってもいいですよね。
当たりで「もう一食!」。
あるいは、宝くじ付きのお弁当
(コストがちょっと問題かな)など。
エンタメ性を盛り込む。この時期だからこそ。

 

(6) お豆腐さん方式、駅弁方式、屋台式の売り歩き販売

売るモノにもよりますし、
道路の使用許可などが必要かと思われますが、
食材を余さず売り切るには、このやり方もあるかも。

 

(7) 子どもメニュー、老人メニューをつくる

独居老人は都市部では意外に多いし、
食に困っている人が多いものです。
また子供むけメニューはテイクアウトには
ほとんどありません。
コロナで自宅にいることも多いでしょう。
健康に留意したメニューの開発ができればベスト。

 

(8)さまざまな「買う理由のある商品」をつくる

たとえば、季節商品。数を限定した特製商品、
記念日商品の開発(ex.母の日◎◎、父の日◎◎、
結婚記念◎◎、敬老の日◎◎)、
テレワーク特製弁当(目にいい食材で)、
巣ごもりお楽しみ弁当、
自宅勤務ご苦労さまおつまみセットなどなど。
考えようによっては何でも大丈夫。

 

(9) 高級食材を予約人数に達したら

一括購入して調理してお届けサービス
飲食、特に接待などで使うお店は
かなり困窮しているのではないかと思います。
そのルートをつかって最高級食材を、
少しだけ安く、提供するサービス。

ある一定人数が揃ったら購入・提供する
スタイルでリスクを避ける。
食材生産者をサポートする意味合いもある。

 

まだけっこうあるので
残りは次回に分けてお伝えしますね。

 

 

いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!