2022年9月24日

2万年前のメルティングポット

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日のコラムでは、
ブランド戦略コンサルタントの江上鳴風が、
「2万年前のメルティングポット」と題して、
日本、私たちの次の進化の方向についてお伝えします。

それでは、早速。

 

 

アメリカは
ヨーロッパのアイデアであり、
実験室です。

いまも、そうです。

資本主義を生み出した
プロテスタント的な精神を純粋培養し、
徹底して煮詰めていくと
何が起きるのか。

アメリカとは、
そういうアイデアであり実験室。

 

中国はアジアの中の実験室です。

科挙という仕方で知恵を集め、
シンボルとしての皇帝を上に置きながら
統治をしていく。

ありとあらゆることを試す
数千年の実験はまだ続いています。

 

日本も、
ひとつのアイデアだと思います。

ヨーロッパ中心の世界地図、
つまり、左端に南北アメリカ大陸があり、
右端に日本などの東アジアがある地図。

https://www.mag2.com/p/news/387806

あの地図を時計回りに90度動かすと
上に南北アメリカ大陸が来て、
真ん中にユーラシア大陸、
そして一番下に日本列島が来ます。

位置的にユーラシア大陸の
すべての文化のすべての文物が
流れ落ちて、溜まるところが
日本列島になります。

それ以上、先に行きようがない場所。
そういう見方ができます。

 

ずいぶん前、アメリカのことを
「メルティングポット」と言っていました。

いろいろな人種が溶けあった鍋です。

最近は溶けあわないので
「サラダボウル」と呼ばれているようですがwww。

 

以下は大昔にジャズトランぺッターの
近藤敏則さんが言っていたことです。

「日本列島は数万年前から
ニューヨークなど及びもつかない
メルティングポットだった」と。

 

何か有難いモノが
西方から海を越えてやって来る。

人も、南方の海からも
北方の大陸からも、はるか西方の土地からも
もちろん中国や朝鮮半島からも
やってきている。

そうして・・・

あらゆる文物、思想、文化を
ひとつの容れ物に入れ、閉じ込めて
発酵させると何が起きるのか?

日本とは、そういうアイデアであり、
そのための実験室です。

数万年前からたった今も。

 

それは「本物って何?」という問いを
異常に深く発する文化を生みました。

だから日本文化の深奥の神棚には
「オタク的な心性」が玉として
まつられています。

オタク的な心の在り方が
日本文化の精髄です。

職人文化のレベルの高さ、
高度成長期のモノづくりの極め方、
一事に対しての極め方がすごい
何かに沈潜する耽溺する文化を生んだわけです。

東の端っこだし、平和だし、
没頭してても誰も攻めてこない。

それは一方で
グランドストラテジー、大戦略を描くのが
超苦手という文化も同時に生んでしまったわけです。

 

本質をつかまえる能力があり、
ディティールにこだわりつつ、
戦略を描くのもうまい日本。

私たちの次の進化の方向は明確です。

 

 

いかがですか。

ぜひ、貴社の、あなたのブランド戦略に
お役立て下さい。

引き続き、今週の「江上鳴風のビジネス戦略塾」も
メッセージに引き続きお聴きください。

 

 

この前、とある超大手企業の
幹部候補32名のために1日ワークショップを
開催させていただきました。

全国から集まった32名の方々は
とても優秀そうで、
こちらのレクチャーやワークを
難なくこなしていきます。

 

で、その中で
ビジネスでもっとも重要なことは何か?
という問い掛けをします。

この日はビジョンづくりを行ったので、
ビジョンで最も大事なものは?
という問いに変換されていましたが
内容は同一です。

 

でも、32名の優秀な方々から
正解は出てきませんでした。

 

その答えは・・・

私たち自身が生きていく上でも
根本的に重要なものでもあります。

しかし、つい忘れがちになる。

・・・というかひょっとしたら
合理的に考えたら、
想像すらしないものかもしれません。

 

でも本当に大切なものです。

あのケインズも、
「雇用・利子・貨幣についての一般理論」の中で
がっつり言及していることなのですから。

それはケインズの、
遺言のようなものかもしれませんwww

 

第261回の放送テーマは、
「ビジネスで忘れがちになる死活的に重要なもの」
です。

シンプルだけど忘れがちになる
ある重要なことを取り上げました。

 

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   ~ 江上鳴風のビジネス戦略塾 ~
第261回 ビジネスで忘れがちになる死活的に重要なもの
    はてさて、それは何なのか?
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*江上鳴風(えがみなりかぜ)とは、
江上隆夫の筆名、雅号のひとつです。

 

次回の更新もお楽しみに!