2020年11月30日

GAFAと「ごくごく小さなこと」

シェア ツイート  B! はてブ Google+ Pocket

こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今日は、このコラムでもときどき登場する
GAFAを話題にブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が、
「ごくごく小さなこと」をお伝えします。

それでは、早速。

 

 

世界的なIT企業の動向が
経済の動向を左右するようになって
ずいぶん経ちます。

GAFAは、その動きと取り組みに
フォーカスが当たりがちですが
実際は彼らは「ごくごく小さなこと」に
膨大な精力を注いでることを忘れがちになります。

 

「ごくごく小さなこと」とは
あなたの手ひらのスマホの中の画面だったり、
このコラムを読んでいるパソコンの画面だったり。

その中で人が何を感じ、
どう動き、何をしたくなるのか。
何が足りないと感じ、
何に満足を覚えるのか。

 

GAFAは、単に、
画面の向こう側の人がどうすれば満足するのか
どうすれば余所へ行かずに
自分たちのところで色々なことをしてもらえるのか。
どうしたら気楽に、そして満足して
お金を払ってくれるのか。
そういうことにばく大なエネルギーを注いでいるだけなのです。

そして、そういう「ごくごく小さなこと」のために
優秀なエンジニアのシステム設計と
バックグラウンドのシステムの稼働に
膨大な資金を投入してるわけです。

 

Googleは検索エンジン
Appleはパーソナルコンピュータ
Facebookは学生同士のコミュニティ
Amazonは本の販売サイト

 

彼らは「ごくごく小さなこと」にこだわりつづけたから
大きくなれたのであっ、大きくなるために
大きいことにこだわったわけではないのです。

そして、その「ごくごく小さなこと」に
巨大な可能性を垣間見て、そこに掛けたから、
その巨大さを受け取ることが
できるようになったわけです。

 

始まりは、日本中で起業している
無数のIT起業とそれほど変わらないのです。

 

Googleには
10億人のユーザーがいるサービスが
10個あります。

つまり述べ人数なら100億人を相手にしている。

しかし、いまでも、8万人ほども居るという
社員のほとんどは「ごくごく小さなこと」の改良、改善、
さらには、飛躍的なイノベーションを起こすことが出来ないかに
心血をそそでいます。

巨大に見える事象も砂ひとつぶから
ひとかけらの要素から成り立っているのです。

 

昔々、
トヨタがある時期、鍋やかまをつくっていたり。
ソニーが電気がまをつくっていたりすることを
私たちは忘れがちになります。

可能性は、いつの時代も開かれていることを
忘れがちになります。

 

すべては「ごくごく小さなこと」の上に
成り立っていることを忘れてはならないのです。

 

手元に経営コンサルタントの
神田昌典さんの「インパクトカンパニー」という本があります。

表紙には「成熟企業を再成長させる、シンプルな処方箋」
帯には「GAFAはもはや脅威ではない!」と書かれています。

そこで綴られている企業を再成長軌道に乗せる方法論は
私なりに乱暴に翻案すれば、未来を見据えながら、
自らの新しいストーリーを描き、「ごくごく小さなこと」に
しっかりと取り組みなさい、ということに尽きます。

 

あなたの大切な、でも
「ごくごく小さなこと」って何でしょう?

ちょっと考えてみてください

 

いかがでしたか。
次回の更新もお楽しみに!