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2023年3月25日

銀座の女性に学ぶビジネスの根本

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただきありがとうございます。

今回は、ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が
「銀座の女性に学ぶビジネスの根本」についてお話しします。

彼女たちがお客さんに提供している本当のモノ、
何かわかりますか?

それでは早速どうぞ!

 

 

哲学者のジャン・ジャック・ルソーが
「エミール」に記した言葉があります。

 
「男性は知っていることを言うが
 女性は人を喜ばせることを言う」
(世界名言集:岩波書店より)

 
これってビジネスの要諦ですね。

だから、ある意味、
ビジネスは女性的な視点や感性で
やらなければいけない。

 

あなたが売りたいものを売るのではなく
お客が欲しいものを売るのが商売の鉄則です。

つまり、人が喜ぶことを行う。

でも、ついやってしまうんですね。

売りやすいものを売ろうとしたり、
売れるだろうとの思い込みで売ったり。

 

東京・銀座や大阪・北新地の
クラブなどが高額な料金でも
男性顧客を引き付けるのは
“人が喜ぶことを言う”商売だから。

そこに行けば喜べると分かるから
高額な料金を払い続ける。

 
色気より実は「感情のコントロール」が
彼女たちの商品です。

 

で、ときどき「怒りんぼのママ」
というのが存在します。

お客をいじり倒して叱る。
大の大人が喜々として叱られています。

会社では誰もその人を叱らない。
逆に叱ることのほうが多い。
 
人は無意識に感情のバランスを取ろうとします。
聞くと大企業の会長や幹部だったりする(笑)

 

「あんたみたいないい男が、
何やってんのよ!」
 
「○○ちゃんほど頭が切れても
 そういうマヌケなことするんだ」

 
想定できることですが
叱っているようで褒めていたりする(笑)

 
 
こうして叱ってくれ、
自分を貶めてくれているのに
高い料金をふんだくる商売が成立します。

プロダクトであれ、サービスであれ、
どうお客さまを心地よくするのかが出発点。

 
そして、人を喜ばすことは
「顧客の観察」から始まることを
水商売の人たちは教えてくれます。

 
 

 
 
いかがでしたか。

ひとを喜ばせることが客商売の出発点。
そのために、顧客をよく観察し、
顧客の感情をバランスをとってあげる。
そのためのコミュニケーションがある。

上質の水商売の場には、
ビジネスの根本が剥き出しになってそこにある気がしてなりません。

ではまた次回の更新もお楽しみに!