2023年5月13日

日本に眠っている莫大な市場

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こんにちは。ディープビジョン研究所です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
 
今回は、ブランド戦略コンサルタントの江上隆夫が
「日本に眠っている莫大な市場」をテーマにお話しします。
 
それでは、早速どうぞ!
 

 

私の母親は
中程度の認知症です。
 

どれくらいが認知症の
重度・中度というのかは
あまり詳しくは知りません。

でも24時間介護は必要ありません。
一人暮らしはできています。

サポートは必要なんですけど。

 

しかし料理は作れなくなったし、
家の電気製品の操作はできないものが多い。
判断力もかなり鈍っている。

 
そこでよく思うのが
家電製品の高齢者に対する
「優しく無さ」です。

 

スマホの扱えない高齢者、
それも耳が遠く、目も弱った高齢者に
なぜこのように小さなボタンで
複雑な機能の携帯しかないのか。

テレビのリモコンは
なぜ、こうも余分は機能が多く、
いったん操作を間違うと
高齢者は元に戻せなくなるのか。

高齢者がその機器を
使っているところを見たことが
あるいは実際に使ってもらったことは
あるのだろうか、と
とてもとても疑問に思います。

 

息子に電話を掛けたくて
1時間も携帯をいじっている母を
見ていると・・・
(WEBカメラで、ですが)

ここに、これからの
莫大な市場があるのに
日本の製造メーカーは
何をしているのだろう、
と思ってしまいます。

 
 

母親が使える製品を探すうちに
思ったのが、トヨタではないけれど
「現場、現地、現物」の原則を
シニア向け製品は忘れている
のだろうということです。

ということは他の多くの製品も
そうかもしれません。

めちゃくちゃ勿体ないですよね!!
 
 

市場も、ユーザーも
実はすぐそばに莫大に眠っている。

こここそ、デザイン思考で発想すれば
すごい大ヒットが生まれそうなのに。

気づかないだけなんだなあ、たぶん。
ほんとうに勿体ないことです。

 

探しても、探しても、
母が使える携帯の無さに
ため息をつきながら、
そんなことを思った次第です。
 

日本の高齢人口比率は
2042年あと19年でピークの
3,935万人に達します。

 

 

いかがでしたか。

高齢者にとっても、誰にとっても
説明書を読まずとも感覚的にシンプルに使える、
そんなデザインの製品が増えるといいですよね。

というか、それがデザインですよね。

ではまた次回の更新もお楽しみに!